午后1時、
なんとも古めかしいクーペが玄関に横付けされた。
今ではほとんど見かけない117クーペである、
悪友が父から譲り受けた車で今でも乗り続けている。
かれこれ40年前位にはなるのだろうかこの車、
デザイナーはかの有名なジウジアローである。
私もこの車は好きだ、
今の車にはないわびさびみたいなも...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
午后1時、
なんとも古めかしいクーペが玄関に横付けされた。
今ではほとんど見かけない117クーペである、
悪友が父から譲り受けた車で今でも乗り続けている。
かれこれ40年前位にはなるのだろうかこの車、
デザイナーはかの有名なジウジアローである。
私もこの車は好きだ、
今の車にはないわびさびみたいなも...
星が見たくなったので、
埠頭で一番高いツインタワーへ昇ることにした。
円柱型のそっくり同じ形のビルディング、
どちらにもパノラマ展望台がある。
最上階からの夜の夜景と夜空、
透き通った硝子の天蓋でセルロイドのような月や星を眺めた。
月は半透明の硝子のように透けて、
すっすらと夜天を透かしている。
毎朝の習慣になっていた散歩では、
形あるままに枯れてしまった草や木やすべてが、
人ひとりの隙間を残して、
つめたくひろがっているのを見ることができる。
うっすらと降り積るであろう落ち葉たち、
時折さす光はくぼみを目指す。
いま初めての行動をすでに何度も考え、
予想した意識のもとに始める。
はじめての...
もっとずっと一緒にいたかった、
まだ聞いてないことが、
たくさんあるような気がする。
そして、あなたに出会うまでは孤独だったと。