読書日記『悪徳小説家』
- カテゴリ: 小説/詩
- 2022/12/18 16:25:34
著;ザーシャ・アランゴ評価 ★5ちょっとあらすじベストセラー作家のヘンリーは新作が残り20ページまで出来上がった時、愛人のベティに妊娠を告げられる。激しく動揺するヘンリー。妻のマルタにこれを知られるわけにはいかない。小説家の平凡な妻と思われているマルタこそが小説の本物の執筆者なのだ。ガラスの精神を持...
著;ザーシャ・アランゴ評価 ★5ちょっとあらすじベストセラー作家のヘンリーは新作が残り20ページまで出来上がった時、愛人のベティに妊娠を告げられる。激しく動揺するヘンリー。妻のマルタにこれを知られるわけにはいかない。小説家の平凡な妻と思われているマルタこそが小説の本物の執筆者なのだ。ガラスの精神を持...
著;クリスチアナ・ブランド評価★5あらすじ美貌のイギリス人女優エステラの飛躍のきっかけは約10年前に発表した『スイートハート物語』という戯曲だ。自分と障害を持った幼い娘の苦闘の日々は人々を感動させ。舞台化はもちろん、ドラマ化、映画化され、今も娘から母への手紙という内容の新聞連載がされている。細心の注...
『男運』
「それで、私に何の用かしら?」彼女はテーブルやソファに汚れが無いか確かめ、染み一つないような白い手袋の手首のあたりをいじりながら僕に尋ねた。話をするためファミレスに誘うと、「そんなところ」と不快な顔をされた。実家が金持ちで、大学に通うのにマンション一部屋とお手伝いさんが与えられる身分だから...
『探偵は孤高の道を』サラ・グラン評価★1
あらすじ探偵クレアがかつての恋人ポールの殺人事件を調査するのと同時に不良少女時代に親友トレイシーとともに行方不明になった友人クロエを捜索した事件が語られる。クレアがすべてを把握し、ジャンキーで方々に迷惑を掛けながら捜査を続け、ポールを殺したのは妻のリディアだ...
『恐怖が生きる町』
帽子とコートで土砂降りの雨を潜り抜けた俺はようやく目当ての建物を見つけると玄関前の短い階段を駆け上がり遠慮なく扉を叩いた。やがて住民が動く気配がして明かりがともる。「どなた?」そっと扉の隙間から女が問う。「泊めて欲しいんです。このままでは雨の中で凍え死んでしまう」俺は声を張り上げ...
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