帽子を眺めながら、今夜の星空を見て思う。星と星の間にあるのは真っ暗闇ではではなくて、ただ見えないだけでたくさんの星。真っ暗闇のように見える夜空は、無数の星で満ちている。からかわれているような頼りない私の人生は、風に吹かれる木の葉のようで。それは、あの夜空からとても遠い。けれどそれはあの夜空の中にあっ...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
帽子を眺めながら、今夜の星空を見て思う。星と星の間にあるのは真っ暗闇ではではなくて、ただ見えないだけでたくさんの星。真っ暗闇のように見える夜空は、無数の星で満ちている。からかわれているような頼りない私の人生は、風に吹かれる木の葉のようで。それは、あの夜空からとても遠い。けれどそれはあの夜空の中にあっ...
ロンドン通りには、私の意表を突く店が多い。勝手にロンドン通りと言っているだけなので悪しからず。雨も上がり、いくらか日が射した街角。お出かけは、お気に入りのスニカーにGジャンにコットンパンツ。お目当ては角の店、ミスシーの帽子。色は水色、下見はしているんだ。買い物は慎重さ、何件も店をまわりながら決める。...
私たちがこうしてここにいることを、疑わず驚かず脅えずにいよう。星が光ったりすることをいちいち驚かないように、たとえもし消えてしまっても。それも、驚かずに。今ここにいることを、ただ喜んでいる私。
証拠をのこさない恋なら、ひとり胸の内にそっとしまえる恋なら、いくっだってしたいけど。相手も心の中に証拠をのこさないようには、なかなか難しい。