この上なくは感動しているといった顔をした一瞬後、絶望しきった少年のような顔にまたもどる。その一瞬の間に起こった変化は、猛スピードの心の中の旅です。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
この上なくは感動しているといった顔をした一瞬後、絶望しきった少年のような顔にまたもどる。その一瞬の間に起こった変化は、猛スピードの心の中の旅です。
草一の実家は呉服屋である、それなりの老舗なのだ。忙しい日に何度か手伝いをさせてもらった事から、今でも仕入れた反物があふれている時はお呼びがかかる。そして今日も、結構手間取ってしまい夕方である。天気はいいのに底冷えのする日だ、こんな日は決まってミルク・セピアがでてくる。期待もしているのだけど、期待通り...
天使のように素直な気持になったあと、悪魔のような意地悪が心に浮かんだ。悪魔のような意地悪が心をとらえてはなさない、恋とはそういうもの。
いつでもどこからか、あの人が見ている気がする。いつまた会うかも知れないから、まだ気が抜けない。まだ試合は終わらない。
天空を飾る虹の橋は渡れるんだょ、物知りキツネは偉そうにウサギに話した。太陽を背にして雨雲の前に立つ時、太陽とは正反対の方向に内側はすみれ色、外側に赤色が彩れた時に渡れるんだょ。ウサギは言った、でも虹ってその場所まで中々たどり着けないじゃん。それはね、虹の橋の色が薄いせいだょ。色がはっきりと見えている...