Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

✪ 紅彗星酒

あなたは誰と飲みたいだろう、こんな酒があったら。ひとり、それともふたり、いやいや大勢で。ᢱ 紅彗星長い長い夜を静かに過ごしたいと 願う人のために作られた食前酒つまりは夜通しひたすら飲むための酒である だがこの種の酒としては珍しく飲む者を寡黙にさせる酒でどれほどおしゃべりな人でも 言葉を失ってしまう失...

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手紙

あの子が忘れていった、手紙がテーブルの下に落ちていた。とても大切なもの、すぐにそう思った。ここにあることを。直接、手渡されたものじゃないので。返した方がイイのだろうか? 、きっとまだ家にはついてないはず。深い藍色の封筒、まわりの空気が同じ藍色に変わる。窓の外も藍色に広がっている、しんしんと夕方がその...

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秋風

秋風が吹く川のほとり、もう顔も思い出せない。あの人の思い出は吹き飛ばされて、川面に散った。まだまだ暑い日が続きます、私はと言えばフォアン~ポョ~ンしながら亀のよう。背中の甲羅から頭を出しては引っ込めて、明日のことは考えないようにしてます。もう少し涼しくなってくれるといいのですけど。風鈴はしまいました...

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できる

クルクル回ってハイウェイの線の上、クスクス笑って地下鉄のドアの中。言いたいことがあるのなら言ってごらん、笑いころげて抱きしめるまで。知りたいことがあるのなら知りつくすまで、悲しいことなら焼きつくすまで、甘い言葉から逃げよう。そんなにいいことがころがっているはずないさ、ウソみたいな恋から逃げて、もっと...

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毎朝、朝顔は同じ時刻に開いた。毎朝、葉のぐったりも同じ時刻だ。毎朝、私は水やりを忘れない。

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