✪続 秘密ノート (後)
- カテゴリ: 30代以上
- 2011/02/03 00:00:52
「やぁ」声をかけてきたのは佐野君でした、「佐野くん・・・」。
「すっげーこんなの初めて見たょ」どうやら彼には見えるようです、
うららの悲しみにみちて大きく広がった葉っぱを手にとりながら驚いていました。
「見えるの ? 」「ミエナイ草だょ、これ」、
「・・・・・・ミエナイ草 ? 」「だけど・・・こんな...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
「やぁ」声をかけてきたのは佐野君でした、「佐野くん・・・」。
「すっげーこんなの初めて見たょ」どうやら彼には見えるようです、
うららの悲しみにみちて大きく広がった葉っぱを手にとりながら驚いていました。
「見えるの ? 」「ミエナイ草だょ、これ」、
「・・・・・・ミエナイ草 ? 」「だけど・・・こんな...
うららは頭に生えてきた葉っぱの取扱説明書を読もうかと思ったが、
怖くなったのでやめて寝た。
その夜うららは変な夢を見た、海の中から次々と生まれてくる変な風船。
その変な風船に乗って二人で空を散歩する夢、
遠くなったり近くなったりする波の音。
もうちょっとで触れそうな、ひじ。
もうちょっとで触れそうな...
それは柔らかな綿毛の様な光で包まれていた。
そよ風にそそぐように、
心のままに揺れ動いていた。
遠いけれど、
手をのばせばすぐ届きそうなほど、
いつもそばにある。
コットン・キス。
☰ 私の瞳が美しいのは
☱ あなたを見つめているから
☲ あなたも自分自身だけを見つめられるなら
☳ 私と同じ気持ちになれるだろう
☴ 夢を見ているのかも知れない
☵ でもその夢は叶った
♠ 私が笑顔なのは
♣ あなたと一緒...
真夜中にメールが来た、昔の彼からだった。
会えるか ? 。
そう言うメールだった、
私に新しい彼氏が出来た事は知っていたはずなのに。
そして、まだ少しだけ、
メールの差出人の事が心に残っている事も、
彼は知っているはずだった。
会えるかと聞かれたら、
「会いたいわょ」と返事を書きたかった。
で...