乾いた白いシャツの匂いと、
耳にかかる髪の品のよさ。
図書館に似合う人でした。
右上がりに書くノートの文字と、
腕時計を見る時の仕草が少しだけ似た二人でしたね。
あの図書館で唐突に、
「ワーッ」って大声で叫んだらあなたは叱ってくれるでしょうか。
眺めるばかりの横顔に、
黙殺される白い指先。
さらって...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
乾いた白いシャツの匂いと、
耳にかかる髪の品のよさ。
図書館に似合う人でした。
右上がりに書くノートの文字と、
腕時計を見る時の仕草が少しだけ似た二人でしたね。
あの図書館で唐突に、
「ワーッ」って大声で叫んだらあなたは叱ってくれるでしょうか。
眺めるばかりの横顔に、
黙殺される白い指先。
さらって...
ごはんを作る時、エプロンをする。
そうすると、よし・作るぞ。
そんな気持ちになる。
カフェでエプロンをキリッとつけて働いている人は、
カッコイイ。
エプロン姿がサマになっていると、
美味しいものを作ってくれそう。
入れてくれるお茶だって、美味しそう。
カフェでよく見るギャルソンタイプのエプロンは、
...
雨が降っているのに、
ひばりは空高く舞い上がり、
何かを求めるように囀り続けてる。
そんなひばりを見ている午後。
誰にも負けやしない
あなたを想う気持ち
嘘だと思うなら
私を愛してごらん
きっと気づくはずさ
あなたと私の間にあるものが
本当の愛だということに
仕事途中に見える山を見て思いだした。
父の実家に向かう途中にあの山に似てる、
その山の名はくじら山。
実際はその名前ではないのだけれど、
見た目がくじらに似てることから勝手にそう呼んでた。
ほんの小高い丘で夕刻になると近隣の散歩犬が集まり、
夕陽を眺めている。
裾野にある数本の杉の木が、
変わった形...