不思議駄菓子屋と中2の夏
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/07/14 00:12:02
ザザザザザ・・・・・・・・
「ヒッ!」
草が風で揺れた音に、オレは、異常に反応してしまった。
そりゃそうだ。いつ蛇に咬まれたっておかしくない場所を通ってるんだ。
あんな声なんて誰だって出るんだよ。
そう自分に言い聞かせて、一歩ずつ足を出していく。
足元を見たって、草が生い茂っていて、見ようと思っても...
ココに来ていただきありがとうございます!
ごゆるりと・・・
ザザザザザ・・・・・・・・
「ヒッ!」
草が風で揺れた音に、オレは、異常に反応してしまった。
そりゃそうだ。いつ蛇に咬まれたっておかしくない場所を通ってるんだ。
あんな声なんて誰だって出るんだよ。
そう自分に言い聞かせて、一歩ずつ足を出していく。
足元を見たって、草が生い茂っていて、見ようと思っても...
「やばいよ!兄ちゃん!」
「そんなこと、わかってる!」
そんなこと言いあいながらも、オレと緑也は、
人生初並みに、全力で走った。
「兄ちゃんが、シンさんの守備見てたからじゃないか!」
「お前も、見入ってたじゃねえかよ!」
こんな、口喧嘩が始まった理由は…二人が、あの事を忘れてしまっ...
小説の中に出てくるものを、詳しく説明したものです。
人物名とか、建物とか、
とにかく頑張りますっ!
桑桐 笹彦 くわぎり ささひこ 『ササ』
蒼公中学校中学2年。2年3組16番の主人公。
弟思い、家族思いの、平均的な男子。
帰宅部。運動、頭脳、ともに中の上。
特技は、射的。 ノビタ並みに、百発百中...
ふわぁ。
このとき、夏とは思えないほどの、冷たい風が吹いた。
首筋を流れていた汗が、冷たくなって気持ちがよかった。
が!
そんなことを、感じている暇などオレにはなかった。
「あっ!コラ!待ちやがれ」
そんなオレの声もむなしく、麦わら帽子は青い空の中に消えていった。
「…兄ちゃん。」
...
「叔母さん家に、お中元持っていってくれない?」
朝飯を食っていたオレに、母さんが言った言葉がこれだった。
「え・・・なっ。」
と、言いかける。
危なかった。と、心の中で安堵。
さすがに、14年間一緒に生きてきてわかるようになってきた。
こういうときに、母さんの後ろから出ている『黒いオーラ』。
この...