【イベント】ソロキャンイベント Vol.10
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/11/17 21:56:30
「なーんか… もう煮詰まっちゃいましたよ…」時計はもう、夜の10時になろうとしていて。照明の落ちた執務室には、椅子に浅く腰掛けて背伸びしている俺と、パソコン画面に映るボツ企画の案を見ながら落ち込む後輩女子の2人だけ。
「悪いな でも失敗すると分かってる企画を、俺も上にあげ...
なんでも思いついたことを書いてます^^
「なーんか… もう煮詰まっちゃいましたよ…」時計はもう、夜の10時になろうとしていて。照明の落ちた執務室には、椅子に浅く腰掛けて背伸びしている俺と、パソコン画面に映るボツ企画の案を見ながら落ち込む後輩女子の2人だけ。
「悪いな でも失敗すると分かってる企画を、俺も上にあげ...
「んーん… アイデアが出ません…」俺の隣で、後輩女子が頭を抱えてる。「だいいち、夏のキャンプイベント、あれだけ企画練ったのに失敗しちゃったし…」
仕事が終わり、俺はデスクを片付けてリュックを背負ったとき、背後から彼女が声を掛けてきたんだ。
「先輩&helli...
「まぁ… 残念だったな…」「先輩…」
俺は、パソコン画面に大きく踊った画像に一瞥をくれて「オマエはよく頑張ったよ。ほぼ一人でやりとげたからさ…」
パソコンの画面。キャンプイベントの申込数
「… 2件…」
「仕方ない、...
「そうか…オマエも20歳になったのか…」俺は付き出しのゴボウサラダを突きながら、ジョッキの生をひと口呷って。
「先輩、なんか久しぶりに姪っ子に会ったおじさんみたいですよ」隣に座っている後輩時女子は小さく笑い、そして目の前に置かれたでっかいグラスに手を添える。
「そう言えば...
「どうですか?」「…」「ですからっ どうですか?」
後輩女子が、普段見せない真剣な表情になって俺を見てる。「…」
3回目の書き直した企画書。もう、事務所の時計は夜の10時を過ぎようとしていたんだ。
「ファミキャンとソロキャンの接点なんだけどな…」ごくり、の表...