Nicotto Town



【小説】紫翼のジーナ~5~

『紫翼のジーナ』3-①話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ

なんという事だ。早急にシアナ族の湖に戻らないといけない。
あそこは人が少ないとはいえ、まったくいない訳ではないのだ。
取り戻さなければ。取り返しがつかなくなる前に。

クロストとリンの家を離れて自宅に戻ったジーナは、翼人族の翼について知る...

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【小説】紫翼のジーナ~4~

『紫翼のジーナ』2-②話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ

リンは大声をあげ、大きな瞳でじっとジーナを睨んだ。

しかし、とうのジーナはちらっとリンの方に顔を向け片方の眉を少しだけあげて

「なんだ?メス。うるさいぞ?」
とあしらった。

「きぃぃぃーこのぶわかぁー!なんなのアンタぁぁあ」
ジタバ...

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【小説】紫翼のジーナ~3~

『紫翼のジーナ』2-①話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ

例えるなら、大きな水のベッドに包みこまれているようだ。
水のベッドのまわりには、淡い光が所々で瞬いている。
身体中の痛みや苦しみといった負の要素がすべて流れだしていく。
魂が欠片となって水のベッドに吸い込まれている。
心地いいと感覚が全身...

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【小説】紫翼のジーナ~2~

『紫翼のジーナ』1-②話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ

翼人族の若い男が吼える。

「だいたい、お前の眼 メニア族だろ?都会の大種族様のお前らがなんでこんなとこいるんだぁ~?」
「貴様には関係のない事だ。私の部下にした事は不問とする。さっさとどこかへ立ち去るがよい」
「は!さっきはあのメスを殺...

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【小説】紫翼のジーナ~1~

『紫翼のジーナ』1-①話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ

半月が浮かぶ湖畔のほとりに、リンは一人木陰に身をかくして小さくなっていた。
日付が変わる頃に採取する薬草が効果があるということで、夜更けになって家を出たのが間違いであった。
こんな事なら師匠に黙って家を出なければ良かったと心底後悔の念が頭...

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