仮想劇場『曇天に咲いた陽』
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/07/02 11:17:31
山間の景色に分厚く積もる灰雲を睨み、恨めしそうな唇でガムを噛んだ。 そして心の中の嘘を剥いでくるみ、味のしなくなったガムと共に吐き出した。
梅雨の空に掛けられたフィルターの中に小さな光の点を見つける。 それがキミであることを僕は知っている。 往々にして現実は僕たちをすれ違いにしたがるが、それで...
山間の景色に分厚く積もる灰雲を睨み、恨めしそうな唇でガムを噛んだ。 そして心の中の嘘を剥いでくるみ、味のしなくなったガムと共に吐き出した。
梅雨の空に掛けられたフィルターの中に小さな光の点を見つける。 それがキミであることを僕は知っている。 往々にして現実は僕たちをすれ違いにしたがるが、それで...
相も変わらず似たような日々をローテーションしている。 朝はバス停で今日の瞬きの場所を知り、 誰と話すでもなく教会前の椅子に一人腰掛け、 流れる会話に疲れたら教会のベンチで独り事を呟いている。
そこで物思いにふけるでもなく日常に集中するでもなく。 実生活の隙間を埋めているような感覚。 そして町の...
楽しかったことや嬉しかったこと 優しい気持ち 手のひらの残り香に託した 祈りという名の慕情
今はまだ苦しくとも 報われるまでの長い道のりだと思えば たとえば小さな灯が揺れて 今にも消えてしまいそうな そんな灯だったとしても
貴女が生きていてくれる この感覚の先に希望はあると信じているから
...
証文なんてそもそもいらないの 信頼関係がどうとかって話でもない 自分が覚えていたから約束を反故にしないだけで 記憶から完全にロストした事はそもそも無かった事と同じなの
逆に覚えているのにしらばっくれるのは上手じゃない 適えられない事なら素直に詫びたほうがずっと気が楽だし 僕はいつだって適えられ...
ぼーっと暮らしているところに何やら糸のようなものが降りてきてぼーっとしたまま引っ張ったら空から誰かの因果が落っこちてきた
拾ってみたらこれがまたキレイな水色で思わずポケットに入れて持って帰っちゃったのだ
机の上に丁寧に飾って他人の因果を眺める日々どう生きたらこんなに清々しい色で輝けるんだろうかお...
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