Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(9)

 (ポチが元気なら、セシリアを守ってやることもできたのに……あんなに弱ってるなんて、気付かなかった)
 どこにいる?
 (人形に入ってなかったら、消滅していたかもしれない。ごめんね、ポチ)
 どこから接触しているか、がわからない。本体は女子寮の方にいるから接触しに行ったら痛い目に会ってしまう。...

>> 続きを読む


「契約の龍」(8)

 寮生に貸与される個室は、複雑に絡み合った、幾重もの結界で守られている。だが、魔法の力によらない破壊には、普通の「頑丈につくられた建物」と同じ程度の耐性しか持たない。
 そのすきを衝かれたような事故が、六年前起こった。
 深夜、火事が発生したのだ。
 火元はだれも使っていない寮生用の個室とみら...

>> 続きを読む


「契約の龍」(7)

 学長から聞いた話によれば、確かクリスの母親のソフィアは、この学校を最年少記録で卒業した天才だという。望めばどんな高位の職にもつけただろうに、さっさと故郷の田舎にひっこんでしまった、とも聞いている。
 その人の施した仕掛けなのだから、なまなかな者では太刀打ちできまい。
 だが……
 「だったら...

>> 続きを読む


「契約の龍」(6)

 「…………ポチ、と」
 ポチ!?最強クラスの幻獣の名前が、「ポチ」!?
 「ふうん。可愛い名前だねぇ」
 「あ、でも、セシリアは、自分の好きな名前で呼んでもらって構わない。ちゃんと覚えるから」
 セシリアがいまにも「ポチ」と呼びそうなので、慌ててそう付け加える。
 …それにしても、「ちび...

>> 続きを読む


「契約の龍」(5)

 治療院へ行くと、ちょうど夕食を配るところだ、というので、ついでに配膳の手伝いをする羽目になった。とはいえ、今入院しているのは三人だけなので、一人分ずつ手分けしただけだが。
 夕食を持ってセシリアの部屋に入ると、ちょうど目を覚ましたところのようだった。
 「具合はどうだ?」と声をかけると、ゆっく...

>> 続きを読む





カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.