Nicotto Town


まぷこのぶろぐ・・・か?


ぶろぐ、の、ようなもの。




「契約の龍」(18)

 まる三日かけて文献を当たったが、ユーサーの龍がどんな種族に当たるものなのか、を記述した物は、一つも無かった。その外見さえ、明らかにされていない。
 大体ユーサーの記録には、二十代の後半に何年か――文献によって、一年から最大十二年――の空白期間があって、龍についての記述はその空白期間の後、突然出て...

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「契約の龍」(17)

 「とにかく、この、どこに隠れているかも分からず、呼んでも返事をしない馬鹿龍を何とかしないといけない」
 …ついに「馬鹿龍」呼ばわりだ。
 「ところで、この馬鹿龍の素性が何者で、どんな事ができるのか、を私は全然知らない、という事に気づいた」
 「…クリス」
 「そこで、王国史を徹底的に調べて...

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「契約の龍」(16)

 「禁呪」とされる魔法は大きく分けて二種類。
 時間を支配するもの。
 生命を支配するもの。
 なぜこれらが「禁呪」とされるかというと、因果律への関与が大きくなるため、往々にして莫大な魔力を必要とするためである。
 例えば、生命を生み出す魔法であるが、――――――

 龍族の力をもってし...

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「契約の龍」(15)

 泣きじゃくる(ふりをしている)クリスを伴って、図書館へ向かう小径に設置されたベンチに座る。ハンカチを取り出して、手渡してやる。
 「ほら、泣きやんで。どこから寵姫、なんて思いついたんだ?」
 「…だって…」
 ハンカチを顔に押し当てて、俯くクリス。
 「国王夫妻には、王子、王女がいないので...

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「契約の龍」(14)

 「あ、ナイジェル先輩……とアレク…先輩。変わった取り合わせで」
 ナイジェルが横にいるせいで、ようやく俺が上級生に当たることを思い出したらしい。
 「丁度いいところへ。今、君の話をしてたとこなんだ」
 「……私の?」
 「可愛い新入生を独り占めしてるのはずるいぞって」
 そんな話、露ほど...

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