【小説】成田くんと久保寺さん
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/10/24 16:54:32
第一話(全三話)
高校の入学式の翌日に何故か妹が金魚を飼い始めたという理由から、なんとなく入部した生物部で一緒になった小沢に釣りを教えて貰った。
家で犬、猫、亀、小鳥を飼っていて、動いてるものなら何でも好きだという小沢は、次はハムスターを飼おうと画策していた所を彼の大学生の兄である秀明さんにちょっ...
第一話(全三話)
高校の入学式の翌日に何故か妹が金魚を飼い始めたという理由から、なんとなく入部した生物部で一緒になった小沢に釣りを教えて貰った。
家で犬、猫、亀、小鳥を飼っていて、動いてるものなら何でも好きだという小沢は、次はハムスターを飼おうと画策していた所を彼の大学生の兄である秀明さんにちょっ...
『美穂、虫よけスプレーを買っておいたわよ。今日、持っていくんでしょう?』
『ありがとう、お母さん。助かったわ』
『あれ、もう出かけるのかい?月曜日から大変ね。はいお弁当』
『園芸部員ですもの。もう慣れたわ。それじゃ行ってきます』
二学期になったとはいえ、まだまだ暑い日が続くので園芸部員の私としては...
『紫翼のジーナ』10-③話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ
早々と学院長室を出た俺は、廊下を歩きながら先ほどのモルトラの話を頭の中で反芻していた。
オヤジは金糸に関わって捕まった。最後は話が違うと叫んでいた。
ド貧乏で何の才能もなく、仕事もしないで酒ばかり飲んでいたオヤジ。
いきなり金回りが良...
『紫翼のジーナ』10-②話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ
警戒心丸出しの俺に対してモルトラはゆっくりこちらを向きながら優しく問いかけた。
「始めましてジーナ。私の名前はモルトラという。大神官を勤めておる」
大神官という言葉にびっくりしていた俺にモルトラが続けた。
「さてジーナ。オマエの父親は...
『紫翼のジーナ』10-①話
原案:はじめあき
作者:しゅーひ
懐かしい声がする。誰だ?あぁ、なんだ父さんか。
なんで父さんが・・・いや、オヤジの声がするんだ?そうか、これは夢だ。
空腹を我慢しているので、子供の頃を思い出してるんだ。
母親の記憶は俺にはない。気がついたらオヤジと二人暮らしだった...