【小説】真夏の罪 その⑩ 陽斗君と香月君
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/03/28 16:43:27
裏庭を出た陽斗君は校門のところに来ている香月君と話していた。私は塀の後ろで、出るに出られず、盗み聞きをする羽目になった。
「香月、おまえ、本気で美桜のこと好きなのか!?」「陽斗。」香月君は真剣な表情で答えた。「おまえには悪いが、本気だ!」陽斗君は香月君にくぎを刺す。「他の女友達と遊ばないか!?告白...
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裏庭を出た陽斗君は校門のところに来ている香月君と話していた。私は塀の後ろで、出るに出られず、盗み聞きをする羽目になった。
「香月、おまえ、本気で美桜のこと好きなのか!?」「陽斗。」香月君は真剣な表情で答えた。「おまえには悪いが、本気だ!」陽斗君は香月君にくぎを刺す。「他の女友達と遊ばないか!?告白...
学校でも陽斗君と話すことは、なくなっていた。お昼休みに一緒にしていた円陣バレーも私と陽斗君は参加しなくなっていた。時折、香月君が校門のところで私の事、待っていたけど、無視し続けた。2学期の中間テストは、さんざんだった。パルちゃんが私に事心配してくれた。
――――ファミレス
「美桜、もう十分じゃない...
僕はパルちゃんに呼び出された。話があると。どうせ、美桜の事だろう...
僕は裏庭でパルちゃんを待っていた。
「陽斗君、呼び出してごめんね。」「パルちゃんにだったらいいよ。」「で?話って?」パルちゃんは真剣な顔で言ってきた。「単刀直入に聞くわね。」「まだ、美桜の事、好きなの?」僕はドキッとして、返事...
このままじゃ、ダメだと思った。私は、陽斗君の家に謝りに行った。陽斗君は、私を家にあげてくれた。はじめて入る陽斗君の部屋...「今、おふくろ、買い物でいないんだ。」「陽斗君、ごめんなさい。」陽斗君は私に聞いてきた。「花火大会の日、なにがあったか、君に口から聞きたい。」私は恐る恐る本当のことを話した。...
その日の帰り、校門のところに香月君が来ていた。私は、会いたくないから逃げようとしたけど、腕をつかまれた。「ごめん。SNSの写メ、俺の高校の奴が撮ったんだ。」
ヒソヒソ〈あの二人って、例の写メのふたりだよね?〉〈あの写メ、綺麗だったよね。なんか、憧れる。〉〈男の人、写メよりかっこよくない?〉私たちを...