伏見稲荷 その6-京都スピリチュアルツアーー
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/02/10 02:07:23
透明な力がひゅるひゅるとらせんを円錐状に描きながら空へ舞い上がっていく峰の道が終わると、谷に下る細い階段の上にでた。
ここからは渦巻き石はなく、階段の右側に小さな社がぽつんぽつんと建っている。峰の道にはなかった赤い鳥居もぽつぽつと建っていた。
さっきまで前後に歩いていたにぎやかなグループが一人もいな...
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透明な力がひゅるひゅるとらせんを円錐状に描きながら空へ舞い上がっていく峰の道が終わると、谷に下る細い階段の上にでた。
ここからは渦巻き石はなく、階段の右側に小さな社がぽつんぽつんと建っている。峰の道にはなかった赤い鳥居もぽつぽつと建っていた。
さっきまで前後に歩いていたにぎやかなグループが一人もいな...
頂上の御鉢回りの入り口にたどり着いた。
「どっちから回ろうか?」
「ここは左回りにしようか」
右の道には大きな石が門のように道の両脇に立っていた。
周りの観光客も右の道へ歩いていく
「どう?」と経丸に聞く。
「御鉢回りはどちらからでも同じところに戻ってくる。自分で選んだ方から回るのがいいよ。どっちか...
舞はこの二人に下鴨神社でも驚かされた。
長い参道を歩いている途中で実留が「歩けないほど足が痛む」と言い出した。
「左手に何かあるわ」と実留が指さす方向に佳が走って行く。
「見てくる」
舞は佳を追っかけた。何かあったらひとりより二人のほうがいいだろう。
「ここです!池が埋め立てられている!これだわ!」...
小木(おぎ)っていうんだけど、経丸と呼んでよと少年は屈託なく笑ったあと、
「みるとけいって呼んでいい?」と控えめに聞いた。
二人は快くOKした。
山道を歩きながら、経丸にせがまれるまま
京都の旅の話を始めた
京都御所は、周りに握りこぶし大の白い石を敷き詰めてあるから歩きにくい。
その歩きにくい敷地...
下った階段は緩やかな登り降りの坂道になってきた。
崖上に沿って蛇行する坂道にはところどころ赤い鳥居が何基か連なり建っている。
右手の山土は丈の低い緑で覆われている。
太陽が山に隠れて薄暗いかと思うと、右手から陽の光が一条差し込んで幻想的な山の中を進む。
それまでにあったよりも多くの赤い鳥居が20基以...