お話 「闇の家」その11
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/09/01 15:06:32
「私、ここにいたい。おとうさんとおかあさんといっしょに暮らしたい。影の練習やめてずっとこの家の中で暮らすのは?おかあさんと同じく闇に力を吸収してもらえばいいんじゃない?」
必死だった。でもおかあさんは頭を横に振った。
「また、あなたが黙って抜け出すかもしれないわよね?興味いっぱいの年頃ですもの。それ...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
「私、ここにいたい。おとうさんとおかあさんといっしょに暮らしたい。影の練習やめてずっとこの家の中で暮らすのは?おかあさんと同じく闇に力を吸収してもらえばいいんじゃない?」
必死だった。でもおかあさんは頭を横に振った。
「また、あなたが黙って抜け出すかもしれないわよね?興味いっぱいの年頃ですもの。それ...
外の雨がいきなり静かになったと思うと、雷が落ちて再び土砂降りになる、あの子の気持ちの揺れがそのまま反映されるほど、力は急速に強くなっているー私が話します、おかあさんがおとうさんに言った。おとうさんは、少しほっとした表情で黙ってうなずいた。
雨と雷が怖くて泣いている私のところにおかあさんがやってきた...
その村は、水害に襲われてから気候が突如変わってしまった。
雲の動き、風の流れ、空気のよどみー自然の変化で予測できていた天候が全く意味をなさなくなった。突然の豪雨が頻繁に何の予兆もなく村を襲う。
闇の家でおとうさんは激しい豪雨の音をききながら、事態をどう打開するべきか考えこんでいた。影は、光と物体に...
目覚めるといつもの闇があって、安心した。おとうさんとおかあさんがベッドの横で私の様子を伺っているのに気付いた。
「怖い夢・・・」
自分の声がかすれていた。長い間、しゃべってなかったみたいに。
「そうよ、ずっと眠っていたから。しゃべってなかったのよ、さ、水分とって」
おかあさんが水を飲ませてくれた。
...
何もないところに、自分の世界を作るのが魅力です。
書けない時は、まったく書けません。
緻密な構成も苦手なので、頭の中でだいたいの話の流れ
が作れる量が私のお話の長さになります。
ただ、書きだすと、登場人物が当初の予定の行動をとって
くれなくなったりして話の流れが変わることもしょっちゅうです^^;