連載自作小説 奇跡の降る夜11
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/01/22 00:10:16
「うそぉ~」
そう言う翔を、ペットショップに連れてきた遠藤が
「どうかしたんですか?」
と尋ねる。
「ここは、私の行きつけのショップだから」
笑いながら翔は答えた。
「この店に目をつけるなんて、鳥好きとして合格だわ」
「管理悪い店はやはり利用したくないです」
遠藤も同感しつつ、
「何故か気になるセキ...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
「うそぉ~」
そう言う翔を、ペットショップに連れてきた遠藤が
「どうかしたんですか?」
と尋ねる。
「ここは、私の行きつけのショップだから」
笑いながら翔は答えた。
「この店に目をつけるなんて、鳥好きとして合格だわ」
「管理悪い店はやはり利用したくないです」
遠藤も同感しつつ、
「何故か気になるセキ...
季節は飛ぶように過ぎたのか?いや、未来に「何か」が起きることを知ってる翔には遅々とした歩みに思えるー羽太郎のメッセージはいつ聞けるのか?
ペットショップは無事移転した。事前に教わっていた翔は新店舗で餌を購入していたし、元ペットショップは「予定どおり」牛丼屋がオープンした。涼子のサイト「いんこな日々」...
「いんこな日々」-それがサイトのタイトルだった。それまで翔は「ひび」の意味をいろいろ想像していたのだ。泣いた心の傷?亀裂?まさか「日々」だとは想像もしていなかった。
サイトはタイトルどおり、「いんこな日々」を綴った「物語」であった。ある日、自暴自棄になった女の子がペットショップに売れ残っていたいんこ...
日々は駆け足だ。
あの体験の後、彼女は検索をかけた。
「ゼロ件です」
予想どおりだ。私は未来の異空間に行ったのは確かなようだ。
それ以上何ができるだろう?あの体験を振り返る余裕もないまま、時間が過ぎていく。
会社では本来業務に加え、新人研修の仕事も受け持っていた。
「その分の給料は上がらないのに」...
「すみません、そこの商品を取りたいのですが」
「え?あ、すみません・・・えぇっ???」
翔は反射的にからだをよけて、他の客が棚から商品をとるのを眺めて一秒後、棚にずらりと並んだ商品がここが「ペットショップ」だと主張していた。
いつものペットショップだ。
牛丼屋がすでに異次元だったのか・・・どうも私...