【第4話】シン・ラジオ・ガール
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/08/25 21:51:37
★前回までのあらすじ(クラスに馴染めない俺は、幽霊部活の天文部に在籍していた。ある日、ラジオから流れた、同じ年の地元の同じ年の女子からのリクエスト曲をラジオで聞き、ちょっとやる気が出たのか部活に行きだした。新しい顧問の槇原”コミュ障25歳独身女顧問”と、新入部員の美少女甲斐名...
なんでも思いついたことを書いてます^^
★前回までのあらすじ(クラスに馴染めない俺は、幽霊部活の天文部に在籍していた。ある日、ラジオから流れた、同じ年の地元の同じ年の女子からのリクエスト曲をラジオで聞き、ちょっとやる気が出たのか部活に行きだした。新しい顧問の槇原”コミュ障25歳独身女顧問”と、新入部員の美少女甲斐名...
実は俺は、こっそり(と言うほどでもないけど)文化部に入っていた。今時、まったく流行らない天文部だ。とは言っても部員は2年の俺だけ。 なぜ俺がこの部にいたかって言うとね…同じ出身市の先輩が、新入生だった俺を無理やり引きずり込んだって簡単な話で。熱心でもない先輩が何で?って思ったけど、まあ...
※これは数年前に書き上げた小説です。
自分自身でも結構気に入ってるんで… やや時間ができたので、過去の作品をブラッシュアップして(やっぱ、見直すと色々不具合があって)再アップって感じです。ですんで…、まぁ、あんまり深く考えずに読んでいただければ幸いですよ(≧▽≦)
これは...
「あ…」「拓海だよね…」
振り返るまでもない。その声の相手は、沙也加だ。
「…今日はごめんな。ドタキャンなんて不義理なことしちゃってさ…」振り返ると、街灯に照らされた、沙也加が逆光のシルエットで小さく手を振っていた。
「ううん いいんだよ。でさ...
拓海は、暮れきった夜の道を、ゆっくりと歩いていった。朝からの雨はすっかりあがって、天空には三日月。触れば指が切れてしまいそうなくらいの、尖った月だけが、その淡い光を投げかけている。
ほんの少し前のようでもあるが、実は時間はかなり経過している。そして楓との会話が頭の中でずっとぐるぐる回っている。拓海は...