連載自作小説 奇跡の降る夜16
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/01/31 15:58:25
「りょうちゃん、ちょっと待っててね」
涼子がかごの中のセキセイに話しかけ、涙をふくと男に
「喫茶店で話しましょう」
二人はペットショップを出た。近くにあった喫茶店に入り、コーヒーを注文すると、二人は同時に深いため息をついた。くすっ。場が和んだ。
口火を切ったのは男の方だった。
「僕は遠藤といいます。...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
「りょうちゃん、ちょっと待っててね」
涼子がかごの中のセキセイに話しかけ、涙をふくと男に
「喫茶店で話しましょう」
二人はペットショップを出た。近くにあった喫茶店に入り、コーヒーを注文すると、二人は同時に深いため息をついた。くすっ。場が和んだ。
口火を切ったのは男の方だった。
「僕は遠藤といいます。...
ようやく、巡り会えた「りょうちゃん」
からだが入れ替わるという壮絶な体験をしながら、共に暮らすことがかなわなかった「運命の鳥」。その「りょうちゃん」が時空の歪みに涼子を引っ張り込んで、わざわざ残したメッセージが「幸せは現実の世界にある」-説明不足もいいところだ!歪みから解き放たれた時、涼子はひたすら...
『里親さん募集します』
交流掲示板に書き込まれたタイトル。そして写真。やむを得ぬ事情で里子に出す理由などなど書き込まれていた。
しかし、翔にはわかった。羽太郎が私を呼んでる合図なのだ。アップされた写真を愛おしくなでる。翔が懸命に看護した時よりずっと若い。
「もう一度、おまえと暮らせるんだね」
翔は、...
会社の後輩の遠藤に誘われて、出かけたペットショップは、翔の行きつけの店だった。そこで引き合わされた青い色のセキセイいんこーそれは時空間の歪みで出会った涼子が入れ替わったいんこと、なんだかとても似ていた。
帰宅して翔のと暮らしてる二羽のいんこにただいまを言うと、パソコンを立ち上げた。「いんこな日々」を...
牛丼屋で翔という女性と会い、異次元に飛ばされて、また現実に戻ってきたはずだ、涼子は順を追って振り返る。戻ってきた証拠に、翔に会う前の牛丼屋に私は戻ってきていた。しっかり残りの牛丼を食べ終わり、外の出て帰宅しようとしていたのだ。確かに翔のこと異次元のことを考えながらぼーっと歩いていたのは否定しない。し...