月桜亭に付き合うて【2】甘い物は別腹ですぅ~。
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/05/01 16:58:34
ブランは「何でも好きな物を頼んでもいい」と言ったことを今更ながら後悔していた。マリアが『しあわせ満開プリンセスパフェ』を頼んでしまったから、さあ大変!30分以内に『しあわせ満開プリンセスパフェ』を食べきらないと、料金支払いと皿洗いが…!
プリンセスのドレスをイメージしたきれいなホイップ...
ブランは「何でも好きな物を頼んでもいい」と言ったことを今更ながら後悔していた。マリアが『しあわせ満開プリンセスパフェ』を頼んでしまったから、さあ大変!30分以内に『しあわせ満開プリンセスパフェ』を食べきらないと、料金支払いと皿洗いが…!
プリンセスのドレスをイメージしたきれいなホイップ...
ここは純喫茶「月桜(つきおう)亭」。マスター「ラハルト・ダーリン」と4人の女性店員が評判の店だ。4人の女性店員が何やら話している。話題の中心は月桜亭の常連客「ブラン・ヨーク」。「ブランさん、今日は違う女の子を連れてるね。あの子、だ~れ?」テティスは首を傾げる。「ああ、彼女はメンドーサ隊の看護兵の「マ...
「ティルト、あなたが学院を卒業してからもうそんなに経ったのね…月日の流れは早いものね…」「本当にそうだね。今、こうしてリモーネアマナツのマーマレードベーグルをお母さんと一緒に食べているんだものね…」「これからはもっと学院に顔を出しなさい。あなたの天衣無縫の杖...
フツツカ魔法学院では、チーム・個人を含めた総合成績が最も悪かった1チームが留年となる。つまり毎年、留年する生徒が最低でも4人出ることになる。シオ・タイオーのように個人の成績が優秀でも、所属チームの成績が悪ければ連帯責任で留年扱いとなる。また、総合成績が良くても不正や悪事が発覚すれば、その場で留年もし...
ティルトの不安は最悪の形で的中することになった。シオ・タイオーは、成績優秀で有能だが、上から目線で協調性皆無。勇者としてのプライドだけは高い。ミトーシ・アマスギは、悪い意味で中途半端でどっちつかず。相棒の武具も日替わりで変化する有り様。そもそも、彼の単位の取り方に一貫性がまるでなく、スキルと能力が伴...