【小説】愛里の恋 その② クッキー
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/01/30 13:30:30
――――愛里の教室
――――お昼休み
「毎朝、挨拶して、『愛里ちゃん』って呼んでくれるんだけど、それだけなんだよね。。。。」私は仲のいい友達とお弁当を食べながら、相談してみた。「いつも、金魚の糞みたいに高橋先輩がいるしーーーーーー」ちょっと嫌そうに言ってみた。「あはは、愛里は、高橋先輩嫌いなんだよ...
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――――愛里の教室
――――お昼休み
「毎朝、挨拶して、『愛里ちゃん』って呼んでくれるんだけど、それだけなんだよね。。。。」私は仲のいい友達とお弁当を食べながら、相談してみた。「いつも、金魚の糞みたいに高橋先輩がいるしーーーーーー」ちょっと嫌そうに言ってみた。「あはは、愛里は、高橋先輩嫌いなんだよ...
ーーーー愛里の家
TVの画面『心も体も抱きしめてやる。』『瀬名君、嬉しい。』
いいな、いいな。私もこんなこと言われてみたい♡ワクワクしながらTVを見ている私は、平松愛里、高校1年生。恋に恋する女の子♡もとい、梶(かじ)先輩に恋する女の子♡ TVドラマの恋っていいな。
「愛里ー!いつまでもドラマ見て...
ーーーー朝のホームルーム
ホームルームの時間になっても薫子先生はこなかった。さっきの騒動から少し落ちつた頃に、教頭先生が来た。
「みなさん、席についてください。」「大切なお話があります。」
教頭先生は淡々と話し始めた。
「皆さんの目安箱の投書を読んで調査した結果、美咲(薫子)先生には、このクラスの...
ーーーー下校中
市原の奴、本当に髪染めてくる気なのかよ。。。。オレにしてやれることってなんなんだろう。。。。。
悩んで歩いてる横を、S校の奴らが通り過ぎて行った。S校は偏差値こそ低いけど、自由な校風の学校だ。ーーーー金髪!?金髪や茶髪の奴らがたのしそうに笑って帰っていく。
これだ!!!
オレも金髪...
ーーーー放課後
みんなが帰っていく。市原は、自分の席に座ったまま、グラウンドを見ていた。そっと、市原の横顔を覗いてみると、羨ましそうな、寂しそうな、かなしそうな顔をしていた。今の状態って、辛いんだろうな。。。。。中学の頃の市原もこんな感じだったのかな。市原は、友達と笑ころげてるほうが似合ってるよな...