【小説】愛里の恋2 その⑰ 体育祭前日
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/02/20 22:06:24
――――体育祭前日
――――3年10組の教室
久しぶりだな。この教室来るのも。教室に入ってびっくりした。看板が完成していた。「わあ、すごい♡」私は思わず叫んだ。「平松。なかなかのもんだろ(エヘン)」クラスメートの斎藤が自慢してきた。つづいて、まりちゃんが、「でも、大変だったんだよ。」「結局、私達、...
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――――体育祭前日
――――3年10組の教室
久しぶりだな。この教室来るのも。教室に入ってびっくりした。看板が完成していた。「わあ、すごい♡」私は思わず叫んだ。「平松。なかなかのもんだろ(エヘン)」クラスメートの斎藤が自慢してきた。つづいて、まりちゃんが、「でも、大変だったんだよ。」「結局、私達、...
――――3日後
――――グラウンド
紫団のみんなが集まってきた。「久しぶりの練習やな。」「休んだ分、がんばろうぜ!」高橋先輩が来た。「みんな、すまなかったな。俺のせいで、練習日、無駄にさせたな。」「心配するなよ。俺ら応援団はおまえの味方だよ。」
練習のできなかった期間、私は自主練習を頑張った。時間...
――――学校
――――1年5組
「おはよう。」私が教室に入ると、心配そうにやよいが駆け寄ってきた。「愛里!おはよう。」「昨日、あれから、どうなったの?」私は答えるのをためらった。どこまで話していいのかわからなかったし、答えたくなかった。そうすると、後ろの方からの話し声が聞こえた。「昨日、3年の池田...
病院の待合室に残された私と高橋先輩。会話のないまま 時間が過ぎていった。時計は、もう22時を過ぎていた。そんなとき、高橋先輩がポツリと聞いてきた。「あの二人、別れさしたのは、間違いだったのかな...」私は少し考え込んで、「間違ってないと思います。自信を持ってください。」「でも、湖桃は自殺未遂をした...
次の瞬間、湖桃先輩はカバンからカッターナイフを取り出し、じぶんの手首を切った!「きゃあーーーーーーーーーーーーーーー!」その様子を目の当たりに見たやよいが叫んだ。そこに居た人の視線が湖桃先輩に集まった。かなり深く切ったように、血がぽたぽた落ちていた。浅倉先輩は持っていたタオルで傷口を抑えて、やよい...