王都の中心部には、広大な広場があって、いくつかの国家行事はここで行われる。
だが、それ以外の時は、この広場は一般的に開放されていて、定期的に市が立つ。そうでない日でもそれなりに賑わっているが。
「うっわー……話には聞いてたけど…実際に見てみると、すごい。...
ぶろぐ、の、ようなもの。
王都の中心部には、広大な広場があって、いくつかの国家行事はここで行われる。
だが、それ以外の時は、この広場は一般的に開放されていて、定期的に市が立つ。そうでない日でもそれなりに賑わっているが。
「うっわー……話には聞いてたけど…実際に見てみると、すごい。...
「進級のお祝いに、何かおいしいものを食べに連れてってくださる、という方がいらっしゃるんですが…外出許可をいただけますか?」
少女が許可を求めている相手は、彼女の指導担当教官である、若い女性だった。外出の許可を与えるのは、教員でありさえすれば、別に彼女でなくても構わないのだが、指導教官...
一方的に、日時と場所を決めてしまったが、あのひとは来てくれるだろうか?
気乗りしない様子だっただけに、不安が募る。
あのひとが来なかった場合の計画(プラン)も、一応考えてはあるのだけど、心理的には、あのひとの存在が必要(マスト)だ。 あのひとと出会って、わたしのものの見方は一変した。
あのひ...
クリスにあてがわれている部屋は、他の王族の部屋と同じつくりの続き間になっている。廊下に続くドアが居間、そこからドアを隔てて続く部屋が寝室、というのも同じ。ただ、部屋の広さが違うだけだ。クリスの部屋は子供部屋仕様になっているのか、置いてある家具は少なく、その分、作りつけの収納スペースが多く取ってある...
じっと注意して見ると、胸が規則的に上下しているのも判る。ごくわずかではあるが。
「「発作」はおさまってるんだろ?手は離しても大丈夫なんじゃないの?」
「…離さないのは、私の方じゃないんだ」
ほら、と言って、ゆっくりと手を開いて見せる。クリスの華奢な手首に、父親のごつい指が食い込...