自作小説10月お題寄り道/ツメクサのネックレス
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/10/26 23:28:00
シロツメクサにアカツメクサをポイントに。
小学五年生のマイは独り言を言いながら、次々にツメクサを編んでいく。
”寄り道はするな”という親の小言はささやかな冒険心をくすぐり、マイは夢中になって「王女のネックレス」の作成に夢中になった。
気づいた時ー「王冠」になるはずのツメク...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
シロツメクサにアカツメクサをポイントに。
小学五年生のマイは独り言を言いながら、次々にツメクサを編んでいく。
”寄り道はするな”という親の小言はささやかな冒険心をくすぐり、マイは夢中になって「王女のネックレス」の作成に夢中になった。
気づいた時ー「王冠」になるはずのツメク...
シロツメクサにアカツメクサをポイントに。
小学五年生のマイは独り言を言いながら、次々にツメクサを編んでいく。
”寄り道はするな”という親の小言はささやかな冒険心をくすぐり、マイは夢中になって「王女のネックレス」の作成に夢中になった。
気づいた時ー「王冠」になるはずのツメク...
夏、恒例の里帰りが独身ですでに三十代後半に足を突っ込んだ奈穂には、複雑であった。それでも、今年も飛行機の予約を無事とり、明日からの二泊三日の里帰りの準備も済ませていた。とりあえず今何もやることはない。一人暮らしの相棒になった部屋でゴロンと転がって天井を見上げた。
「いやね、もう!」
忙しい日々には気...
キヨがその洋館を最初に見たのは、まだ結婚前のことだ。母のお使いでこのあたりに来たのだ。別世界が広がっていた。こんな場所があるなんて!娘だったキヨは心踊りながら、一方で赤ちゃんの時養女にもらわれていたなら、自分もこの世界の住人だったのにと、また腹立たしい気持ちになっていた。
そんな洋館の並んだ中に少し...
キヨが物心ついた頃、親に教えられたこと。
「金持ちの遠い親戚に養女に行く話があった」
と。
それはキヨには衝撃だった。
厳しい父と黙って従う母ー明治の当たり前の光景だったが、父は校長というインテリだったのが、キヨの心の支えだった。しかし、養女の話を聞かされた時のキヨは歯切しりした。なぜその話を進めな...