Nicotto Town



腐女子なんて知らないよ

俺の彼女は腐女子である。らしい。
腐女子がなんたるかは、俺には理解を超えている話だ。

ちなみに、最初から知っていたわけではない。
いや、オタクっぽい事は承知で付き合ったんだ。

ワタシ、アニメとか好きだよ~って言ったし、俺だってワンピースとかしっかり録画して見てたりしてる。
メラメラの実とかちょっ...

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レタス

四角い部屋の中にいた。
窓も扉もなく、白い壁だけの部屋。
寂しい部屋である。
部屋の中央に白いテーブルがあり、そこに白い皿の上にしなびたレタスが乗っている。
レタスからはみずみずしさは感じられない。
レタスを手に取ると嫌な重さが手を支配する。
『それは、アナタです』
部屋から声が聞こえた。
レタスが...

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楽しみへの邂逅

楽しさとは、自分から捥ぎ取るモノなのか。

それとも、他の誰かから与えられるモノなのか。

自分の持つ志向、立場、環境、思想、状況に左右されるものなのか。

上っ面だけの付き合いしか出来ない俺の存在価値とはなにか。


思考とは、泥沼という名の湖への入水に似ている。

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深夜の相談

携帯電話が着信音を大音量で奏ではじめた。

いけない、マナーモードにするのを忘れていた。
うるせーなぁ。誰だよこんな時間に。

ディスプレイには友人の名前が表示された。
面倒くさいと思ったが、とりあえず電話に出ることにする。

『もしもーし。今平気ぃ?』

相変らず軽い調子だ。用事はなんだ。

『な...

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彼女のお願い

瞳をくるくるさせてこっちをみている。
くわえて、キラキラなんて効果音も聞こえてきそうだ。
こういう時は、気をつけたほうがいいんだ。

『あのねぇ~』

と甘えた声が、かわいい唇から漏れてくる。
まずい。絶対にまずい。

『ミキねぇ、カズトにお願いがあるんだぁ~』

ほらきた。
まだ、バイト代は入って...

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