とあるインコの自伝 その7
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/01/31 22:17:44
なんだか妙な気持ちが続き、なんだか体がだるくなった気がして、私はイライラした日が続いていた。
そんなある日ーいつものようにフンをしようと力んだのに。あれ?すっきりしない?もう一度踏ん張る。うぬぬ~。まだだ。もう一回、力いっぱい踏ん張った。
スッキリ。いやぁ~、こんなに力んだの初めてでお尻がなんだかヒ...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
なんだか妙な気持ちが続き、なんだか体がだるくなった気がして、私はイライラした日が続いていた。
そんなある日ーいつものようにフンをしようと力んだのに。あれ?すっきりしない?もう一度踏ん張る。うぬぬ~。まだだ。もう一回、力いっぱい踏ん張った。
スッキリ。いやぁ~、こんなに力んだの初めてでお尻がなんだかヒ...
先輩オカメが産んだ卵を興味深く見ている新入りオカメを飼い主は複雑な想いで見つめるしかなかった。
覚悟していたはずなのにー不安がよぎる。
六年産卵せずに、初卵で体調を崩したまま、逝ってしまったオカメインコ、一年中産みっぱなしで力付きたセキセイインコ。卵づまりで同じく逝ったセキセイインコ。
様々なシチ...
勝手に私の飼い主になった人間いわく、私をぶちこんだ籠は、オカメインコ三羽が限界の大きさだった。それでも、飼い主は私に試練を与えることに躊躇しなかった。
私は先住のおじさんやおばさんインコに同情する気はさらさらないが、彼らとて未確認物体の私の存在は煙たかったのだと思う。
しかしーぶちこまれたならー...
見知らぬ所にぶち込まれたのは、これで二度目。
一度目は「巣上げ」と呼ばれる自然界にはない儀式だった。これは、餌をくれる親が実親から「人間」に変わることで、兄弟姉妹みな動揺したが、餌を以前よりしっかりもらえるようになったのは不思議だった。
しかし。
兄弟姉妹皆が腹いっぱい満足という状況に、「巣上げ」も...
ぶっちゃけー「まるちゃん」自体に不満はなけれど、たった一日で逝ったオカメインコの命まるごと背負わせる「まるちゃん」ーには、肯定できなかった。
だって。時間旅行できるわけでないし、生きることで精一杯だったし、それってどんな飼いオカメでも同じだと思う。
自分に自分の知らぬ雛をだぶらせるのは、私には重すぎ...