【小説】先生を好きになってもいいですか? その⑨
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/04/16 16:03:09
6月の晴れた日楽しい時間は続かないもので、チョコが保健所に連れていかれた。
私はいつものように、十字塔のチョコのところへ行った。そこには、落ち込んでいる水原先生がいた。「どうしたんですか?水原先生。」「チョコがいないんだ。」そこに用務員の先生が通りかかって、「ああ、そこに居た仔犬は、さっき、保健所...
ღ
6月の晴れた日楽しい時間は続かないもので、チョコが保健所に連れていかれた。
私はいつものように、十字塔のチョコのところへ行った。そこには、落ち込んでいる水原先生がいた。「どうしたんですか?水原先生。」「チョコがいないんだ。」そこに用務員の先生が通りかかって、「ああ、そこに居た仔犬は、さっき、保健所...
美鈴が三上先生と付き合い始めた5月のある日のお昼休み。美鈴は三上先生に呼ばれて科学準備室に行った。
「三上先生、これはなんですか?」三上先生は、美鈴にピルを渡した。
「君とは、ありのままで愛し合いたいんだ。」「でも、妊娠さすわけにはいかないだろ。」
美鈴は一瞬にして青ざめた。でも、三上先生が好きな...
――――十字塔の前
水原先生が先に来ていた。私は、小走りで駆け寄って、「水原先生、今日は私もドックフード持ってきたんです。あげてもいいですか?」「いいよ。じゃ俺のは、明日やるな。」と言って、チョコの頭をなでた。水原先生は、嬉しそうにえさをあげている私を優しく見ていた。「そうだ!先生、今日も授業脱線...
次の日、学校で美鈴に、昨日のことを聞かされた。
「え~~~~~~~~~っ!?」
私は美鈴の話に大声で叫んでしまった。私はひとつひとつ確かめるように美鈴に質問した。「昨日、帰りに三上先生に告白されたんだよね?」「うん。」「で、そこでキスしたんだよね?」「うん。」美鈴の顔がだんだん赤くなっていくのがわ...
私と水原先生がチョコにえさをあげているころ、美鈴は三上先生に告白されていた。
――――駐車場
ほとんどの先生が帰った後で、駐車場には、三上先生の車しかなかった。
がやがや...さっき、テニスコートで、美鈴が三上先生に呼び出されたことを知っている女の子たちが、のぞき見に来ていた。それに、気付いた三上...