映画は旧いラヴロマンスだった…。
リバイバルらしいが、内容は知らなかった。
友人、家族を巻き込んでのゴタゴタの末
主人公とヒロインは、結局結ばれないままエンディング。
デートの映画の結末が悲恋とは…。
映画館を出ると夕立が降っていた。
身だしなみにばかり意識...
映画は旧いラヴロマンスだった…。
リバイバルらしいが、内容は知らなかった。
友人、家族を巻き込んでのゴタゴタの末
主人公とヒロインは、結局結ばれないままエンディング。
デートの映画の結末が悲恋とは…。
映画館を出ると夕立が降っていた。
身だしなみにばかり意識...
「は? 信じらんない!? 何なの?」
鈴は、大声を上げた。涼介は、両手で耳を塞いで耐えた。
「こんなことなら、家に居た方が良かった!」
七夕の人出を甘く見ていた自分にも落ち度はあるだろう。
けれど、なにもそこまで怒らなくても…。 と涼介は思った。
だからそんな鈴の怒号には付き...
カフェから雨をぼんやり見ていた
温度差のためか、やや曇ったガラス越しに
重力に惹かれた水滴が地表を濡らしていた
落ち行く雫が描く、一条のラインはとても美しく見えた
やがて雫は地表に到達し、えもいわれぬ音を奏で消えてゆく
その光景は少し悲しく思えた
この雨が僕の過去を洗い流してくれるのだろ...
目次 05 ショートストーリー 【カテゴリー:その他】
01 『雨上がる』
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=226561&aid=29471729
初出 『一寸先はお花畑イベントテーマ『雨』 2010/...
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