あなたを想い私は海に居る
白い砂浜波が素足をすくう
その冷たさに潮風の香が交わる
遠くへ来た全てを忘れるために
彼方に月が昇っていくそれは波に揺れている
私の心のように小さくそして大きく
誰もいない独りだけの夜
海が私を吸い込んでいく冷たい波が私をさらっていく
あなたへの手紙を持ち波間に膝まづく
白...
あなたを想い私は海に居る
白い砂浜波が素足をすくう
その冷たさに潮風の香が交わる
遠くへ来た全てを忘れるために
彼方に月が昇っていくそれは波に揺れている
私の心のように小さくそして大きく
誰もいない独りだけの夜
海が私を吸い込んでいく冷たい波が私をさらっていく
あなたへの手紙を持ち波間に膝まづく
白...
落ち葉を見つけた何気なく腰をかがめて手に取る
赤茶けた小さな破片少し手のひらに湿気を感じる
遠くを見つめる街はすっかり秋の気配
風が冷たい
そこまで来ている冬の訪れを待ちかねているようにも見える
風が冷たい
もうすぐあなたがやって来る駅の改札口を見つめる
今日はいつもより私を温めて欲しい
風が冷たい...
冬の雨の中視線の先には掲示板を見るあなたがいた
ウールの黒いコートが白い掲示板の前に浮いている
赤茶色のレンガ作りの校舎と足元のグレーの小道が雨に光っている
しばらく見入った後に私に背負向け足早に校舎の中へと入って行った
声もかけずに何となく目で追っていた
今日の5時の待ち合わせ初めて会ったように学...
雨秋の霞の中
濡れた落ち葉が足元にうっすらと輝いている
白い霞の中ぼんやりと広がるのは煙る景色だ
木々の黄ばんだ葉が赤らんだ葉が
打ち寄せる波のようにうねっているそれはとても冷たく静かに
春の霞の中にも私はいた
青々とした葉と色とりどりの花がまだら模様のようにリズムを取っていた
とても素敵な秋の日だ...
青い空のはるか先まで道は続いている
その道には隙間なく色とりどりの花が咲き乱れている
そう花の道だ
命の途絶えたものは一度花に生まれ変わる
人も動物も昆虫も木や草までもが同じ地球の生命体として一本の花になる
魂は花を咲かせ次の命を補充するのである
そして戦禍で倒れた人は必ず赤い花を咲かせる
私は花の...
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