Nicotto Town



祇園祭

京都の夜
鴨川の土手の上
川面を見つめ

打ち上げ花火
ヒュルヒュルと天に舞い
落ちてくるは落下傘
ついでに見える空飛ぶ円盤

四条通を歩く
人、人、人
絣の着物が美しい
提灯が明るく鉾を照らしだす

新町通りに入る
夜店、芋を洗うような人
売り声に掛け声
それ以外は聞こえない
ここにも鉾はそそり立...

>> 続きを読む


雨の中に

霧雨に煙る坂道を傘も差さず歩く私たち
狭い闇に包まれすれ違う人にも気付かない
二人の呼吸は重なり合うことは無くそれでも無言で歩いていく
想いの一つ一つが剥がれ落ちていく
音もなく
そう全てが消えてしまったのだ
私たちは消えてしまったのだ街灯の光が鈍く路上に滲む
濡れた路上に私たちの影はもう映らない
...

>> 続きを読む


白い道を・・・

あなたの冷えきった手を立ち止まりそっと包み温める
白い街並みに昇る朝日がそっと差し込むように
白い息が震えながら交差する
遠く山並みが煙っている今夜も雪が降ってくるのだろう
雪を踏む音が聴こえる静かに一歩一歩
新しい世界へ迷うことなく
温め合いながら進む私たちは
確かに一歩一歩と









...

>> 続きを読む


パート1&パート2

粘度の強い愛の赤いマグマがゆっくりとあなたの清んだ青い心に流れ込む
瞬間にそれは弾き飛ばされる激しい音を立てて
満ち溢れる水蒸気に白く煙る景色四方に吹き荒れる旋風
何がいけないのか何が不足なのか
冷え切った黒い塊があなたの外にくすぶっている


白い雪が降り続く
目をつぶると雪音が聴こえる
曇った窓...

>> 続きを読む


白い復活

息が白く抜けていく二人の
雪は降り続く
空を見上げると無数の微小な蝶が白く舞い降りて来る
空白の時が流れるあなたの手が冷たい
雪はさらに静かに舞い降りる風が冷たい
春が来ないかな僕らに
型にはまった凍った恋が溶けるように二人の今日の足跡が消えるように
あなたは僕の手を握り返す
そして何処までも冷たい...

>> 続きを読む





月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.