時を動かすことが出来ない時計
- カテゴリ: 小説/詩
- 2013/06/14 01:30:04
あなたが置いて行った
心のバイアス
その傾きが
私を地の底へと引きずりおろした
まだ明けきらない
心の闇の奥深くに
見えない虚脱感と
心音がこだまする
見ると時を動かすことの出来ない時計が
泣きながら針を動かし続けていた
それが白なのか黒なのかわからない
あなたの幻影が現れては消えていく
...
あなたが置いて行った
心のバイアス
その傾きが
私を地の底へと引きずりおろした
まだ明けきらない
心の闇の奥深くに
見えない虚脱感と
心音がこだまする
見ると時を動かすことの出来ない時計が
泣きながら針を動かし続けていた
それが白なのか黒なのかわからない
あなたの幻影が現れては消えていく
...
カイは10才盗賊の下っ端
生業は先祖代々の盗人
ある日枕元に死んだ母が現れた
カイ、数珠を持ってきておくれ
地獄から天国へ行く修行の
最後で必要なんだ
でも盗んだりしては
いけないよ
黄泉の国の入口の橋を渡ったところで
待っているからね
盗るなといっても
おいらは盗賊だ
どうしたものかと...
ごめんなさい
約束を破っちゃって
てるてる坊主が
よっちゃんに誤りました
今日は朝から雨
運動会は明日に延期です
よっちゃんは大泣き
てるてる坊主は困ってしまいました
お父さん今日の夜に帰っちゃうの
飛行機に乗って帰っちゃうの
よっちゃんのお父さんとお母さんも
困ってしまいました
そうな...
食べた
地平線が愛を食べた
食べた
水平線が愛を食べた
空の縁が泣いている
海も地も泣いている
波の音は優しく心に話しかけ
潮の香りが胸いっぱいに広がる
木漏れ日がそっと頬を照らし
風のささやきが私を包む
歌が聞こえる
遠い国から
今融けていく貴方の声が
今融けていく遠い国が
そして静...
星の欠片を
いくつも集めて
一つ一つ
繋げていく
優しい輝き
いくつもの色の奏でる慰め
そのささやきに涙する
そんな春の日
逝かないで下さい
私を一人にしないで下さい
黙って階段を昇らないで下さい
私を一人にしないで下さい
風よ
あの時の風よ
手を繋いで歌った歌を
もう一度聞かせて下さ...