白い砂浜がどこまでも続いている
素足に打ち寄せる波が冷たい
満ちる潮の香りと波の音
目をつぶるとそこにあなたがいた
そして肌に感じる
あなたの温もり
それは過去の残像ではない
今優しく音を奏でる
私の心の中に残る想いの欠片だ
もうすぐ陽が沈む
あの日の最後の口づけがよみがえる
その思いを...
白い砂浜がどこまでも続いている
素足に打ち寄せる波が冷たい
満ちる潮の香りと波の音
目をつぶるとそこにあなたがいた
そして肌に感じる
あなたの温もり
それは過去の残像ではない
今優しく音を奏でる
私の心の中に残る想いの欠片だ
もうすぐ陽が沈む
あの日の最後の口づけがよみがえる
その思いを...
礼拝堂に独りたたずむ柔らかい光がステンドグラス越しに差し込んでいる
手を合わせ十字架に愛をささげた
ひんやりとした空間に自分の心の波動が広がっていく
愛すべき人に愛を伝えられない苦しさ十字架にあなたの姿が重なる
長椅子に座り目をつぶる
あなたの横顔に似た天使が私のもとに降りてきた
微笑み...
海を見ている細く降る雨の中
波の音が無言でたたずむ二人に話しかける
それでも二人は黙って海を見つめていた微動だもせずに
私たちはいったい何なのだろうか
さよならの一言をさりげなく潮騒が歌っている
雨に打たれ低く飛ぶカモメが灰色の空に舞う
私はあなたの手を握った
あなたが好きそうつぶやいた
冷たい潮風...
水鳥が桜を映す湧水の中を泳いでいる遠い記憶がよみがえる
あの時の水面だあなたと見た景色だ
二人でベンチに座っていたデパ地下で買ったプチシュークリームを食べてながら
最後の1つをどちらが食べるかじゃんけんで決めた
勝ったあなたは満足げに大きな口を開けて一口に放り込んだ
そして入っていた袋を小さく畳み私...
傘の位置がいつもより高いあなたと腕を組んで雨の中を歩く
春の風がいつもより冷たい花冷えの今日
桜色が濡れそぼるそんな3月の終わり
こんなにいっぱい咲いているのに花の香りはしない
雨の香りとあなたの香りだけが街いっぱいに広がっている
あなたの腕を力いっぱい引き寄せる傘が上の方で揺れる
すれ違う人が見て...