玄関に置かれた一本の傘
それはあなたの忘れ物
私への愛も忘れたのか
そして探さなかったのか
雨の日にはあなたは
傘をなくしたことに気づくだろう
私の事はどうだろう
傘なんていいのさと出かけるのか
あなたの肩で濡れる雨になりたかったけど
雨ではしずくが落ちてしまう
どんなに強くしがみついても
...
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玄関に置かれた一本の傘
それはあなたの忘れ物
私への愛も忘れたのか
そして探さなかったのか
雨の日にはあなたは
傘をなくしたことに気づくだろう
私の事はどうだろう
傘なんていいのさと出かけるのか
あなたの肩で濡れる雨になりたかったけど
雨ではしずくが落ちてしまう
どんなに強くしがみついても
...
夜行列車の向かいの席には
あなたも あなたの香りも
あなたの感触さえなくて
一人きりであることをしみ込ませる
そして列車は出て行く
どこへ行くのだろうか
宛先のない一人旅
終着駅に降り立ったら
あなたが待っているかもしれない
でもそんな事は嘘
暗くなった外には
転々と灯りがともるだけ
そんな...
車を降りたくなかった
一人ぼっちになった部屋に
もう半分からになった部屋は
何を待っているのだろうか
空っぽになった私の心か
どこを走らせたのだろう
あてもないドライブ
帰りついたのは不思議
何かに押されたように
戻ってきたのだろう
もう誰もいない部屋は
きっと広く見えるはず
出て行くあなた...
嵐が去った後には
青空が顔を出して
その吸いこまれるような青に
足早に雲達が
どこかに行き先を探している
あなたはどこで昨夜を過ごしただろうか
一人アパートの一室で
それとも誰かと一緒になって
もう別離を決めたあなたの事など
聴く由もないけれど
道路のあちこちに水たまり
飛び越すように歩く人...
秋が段々と近づいてくる
長い髪を風になびかせ
引いては返るさざ波が
小さな砂を持って行く
人々が集う季節も終わり
砂浜に残る人もまばら
サンダルを波にぬらして
終わった夏を追いかける
一時ワインで乾杯しましょう
それで話を続けましょう
花と話題に包まれて
今日は結婚記念日
何時の事かは忘...