戦後文学としてのSF
- カテゴリ: 小説/詩
- 2016/02/27 09:16:21
ちくま書房から、日本SF作家クラブが協力した2冊の文庫が出ています。『あしたは戦争』『暴走する正義』という2冊のアンソロジー。編集に山野浩一氏が関わっているようです。未読の方には消極的にお勧めしたい。
消極的、と書く理由は、1945年8月15日に終わった『現象』の捉え方が、現代大きく変わろうとして...
ちくま書房から、日本SF作家クラブが協力した2冊の文庫が出ています。『あしたは戦争』『暴走する正義』という2冊のアンソロジー。編集に山野浩一氏が関わっているようです。未読の方には消極的にお勧めしたい。
消極的、と書く理由は、1945年8月15日に終わった『現象』の捉え方が、現代大きく変わろうとして...
O・ヘンリーの短編でどれが好きか。嫌いというものはないが、贔屓はある。
以前書いた「アラカルトの春」、江戸の人情話みたいな「心と手」……あ、バレンタインデーだよな。
それじゃあ「よみがえった改心」を紹介せねばならぬ。
腕利きの金庫破りが出所、彼を長年追う刑事に付きまと...
七歳ごろ読んだ旧ソ連の児童文学、題名を全く思い出せない。
粗筋もあやふやですが、非常に好きな話で、すごく影響を受けた。
以下おぼろげな記憶で筋を紹介してみます。
5年生になってまもない主人公の男の子は算数がすごく苦手。
けっこう大それた夢(宇宙飛行士だったかな?)があるけど、算数で大苦労。
い...
1、戦うパン屋と機械じかけの看板娘 (SOW)
自律型ロボット兵器に乗ってた巨体悪相男がなぜかパン屋を開業する。
自律ロボットはなぜか自我を持ち、美少女に転身を遂げパン屋に押しかけ就職。
ドタバタ美少女ロボ物として楽しめますです。菓子パン好きな人にもウケルかも。
2、コップクラフト (賀東招二...
1、論理哲学論考 (ヴィトゲンシュタイン)
代表的なダメ人間製造本。インチキなディレクトリ構造が素敵である。
思索するため読むのではなく、好き勝手に解釈できる一節を探すのが目的。
末尾の一行は誠にバカ向けである。思考放棄を弁護してくれる至高の一冊。
2、なしくずしの死 (セリーヌ)
これも必...
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