さてさて二人は再び鎌倉へGO!
リニュアル版です~
「ごめん、待ったぁ~」
佳が息を切らして走って来た
品川駅の東海道線下りホーム先端
真美が腕を組んで待っていた
「連絡もしないで私を20分も待たせるなんて
いい度胸してるじゃん」
「ちょっとね。緊張してトイレにね・・・」
佳は中腰になり座...
さてさて二人は再び鎌倉へGO!
リニュアル版です~
「ごめん、待ったぁ~」
佳が息を切らして走って来た
品川駅の東海道線下りホーム先端
真美が腕を組んで待っていた
「連絡もしないで私を20分も待たせるなんて
いい度胸してるじゃん」
「ちょっとね。緊張してトイレにね・・・」
佳は中腰になり座...
「ねぇ、覚えてる」
「2年前この席に座った事」
「そうだっけ?」
「次の日、鎌倉へ行ったでしょ」
「ふ~ん・・・」
佳はスマホをいじりながらそっけなく言った
「あたし、帰る!」
真美は語気を強め吐き捨てる様にそう言った
「エッ」
彼はあわてて組んでいた足を伸ばした
テーブルの角に膝が当た...
・・・・人が真剣に話しかけているのに
スマホばかり見て全く聞いてないんだから・・・
「ば~か!」
・・・でもこうして一緒にいる事が
大切な時間なのかも・・・
真美は勝気な高校生
フライドポテトを食べながら何か言いたげだ
そう今日は連休の前日
彼女は午後の最後の授業をサボった
そし...
花を手向ける
ふた束の白い菊の花を
貴方へと
今
想いの香りが
過去へと流れていく
白い花びらは
遠い月日を哀しく吸い上げ
更に更に
白く白く染まっていく
涙が静寂の中に
そっと流れ落ち
そのかすかな音を
吹く風が拾っていく
ああ
潮の香りがする
空はあまりに広く
青く強く染まってい...
今日も空白を埋めていく
一つ一つ
過去へと続く広大な原野を
私は進む
空白は白
それが何色に埋まるのだろう
ある場所は白いままに
あるポイントは黒く
ある場所は赤く
あるポイントは青く
過去の想いのパレットから
色が滴る
そんな
色の粒の中
あなたは突然現れ
突然に消えた
それは静か...