Nicotto Town



返歌・・・その5

ぼんやりと見つめている
秋の海を

雲が厚く重なり
カモメが低く空を飛んでいる

風が冷たく
潮の香りを運んでくる

その中を思い出がかすめ
一つ一つ私の前を通り過ぎていく

波打ち際にあなたの面影を見ている
あの日のあなたを

その姿は
静かに引いていく波と共に消え去っていく

この悲しさは
この...

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返歌・・・その4(夏)

季節の呼吸にあなたの香りがする
街を歩くとあなたの囁きが聴こえてくる

さよならの言葉の後に
少し軽くなった私の心があった

それは大きな愛が少し欠けただけ
一人だけの夜の寂しさで気が付いた

目の前に群生した向日葵が燃えるように咲いている
あなたたちはその情熱をどこに傾けているのか

やがて秋が来...

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新宿駅~

青い記憶の中に微かな映像が流れていく
さよならも言えずにプラットホームに立ち尽くす私
うるむ視線の先人混みに消えていくあなた
プラットホームこの空間に私の居場所は無い
滑り込んできた電車に乗ったドアにもたれ私は泣いた
振り返り窓の外を見た滲む景色が後ろへと流れていく
それはすべての物を過去の世界へと...

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祇園祭

京都の夜
鴨川の土手の上
川面を見つめ

打ち上げ花火
ヒュルヒュルと天に舞い
落ちてくるは落下傘
ついでに見える空飛ぶ円盤

四条通を歩く
人、人、人
絣の着物が美しい
提灯が明るく鉾を照らしだす

新町通りに入る
夜店、芋を洗うような人
売り声に掛け声
それ以外は聞こえない
ここにも鉾はそそり立...

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白い夏の日


窓を開けると木の枝から鳥が飛び立っていったいつも鳴き声をあげ枝周りで遊んでいく四十雀だ
そこに居たんだ外は鳴くことを忘れるほどの暑さなんだね
静けさそして部屋の中の冷たさ
雑然と積み上げた雑誌の影にあなたと写った写真がある
捨てることのできない想い情熱は遠い過去へと失せて行ったのに
私はエアコンを...

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