モグラ・・・その12
- カテゴリ: 小説/詩
- 2015/08/27 02:31:45
さて、物語の第2ラウンドの始まり・・・
森の家に宿泊客がやって来たのは
連絡が入った三日後であった
その日も暑い日だった
容赦なく真夏の太陽が照りつけていた
サンちゃんは
ヴィーナスに言われた通りの薬草を探した
汗びっしょりになりながら
山の中を飛び回った
そして籠にいっぱいの薬草を入れ...
さて、物語の第2ラウンドの始まり・・・
森の家に宿泊客がやって来たのは
連絡が入った三日後であった
その日も暑い日だった
容赦なく真夏の太陽が照りつけていた
サンちゃんは
ヴィーナスに言われた通りの薬草を探した
汗びっしょりになりながら
山の中を飛び回った
そして籠にいっぱいの薬草を入れ...
久々「森の家」に戻って来たサンちゃん
次は何が待ち受けているんでしょう
「こんちわぁ~」
大きな声をあげてサンちゃんは入口の扉を開けた
勝手口から入ろうとしたけど
まぁモグラもここから入った事だしと後に続いた
「サンちゃ~ん、久しぶり」
美しいトーンの響き
本物だ
本物のヴィーナスだ
サン...
そう、お中元の話し・・・
ずしっと重たい長い箱が届いた
差出人はモグラ
期待を込めて包みを解く
箱を空けようとしたら
手紙が張り付いていた
「サンちゃんへ」
これって懐かしいヴィーナスの字だ
字は容姿を現す?
いやいや、とてもきれいな字だ
モグラの象形文字とは訳が違う
封筒から手紙を出し読...
向日葵の花が燃えている
それは夏のさわやかな炎
その黄色の絨毯の上で
私はあなたと燃えていく
ああ
青い空だ
こんなにも
青い空だ
金の光が
暑い風と戯れている
夏の終わりを
告げに来た秋の神にそっと背を向ける
もう少しだけ
あと少しだけ下さい
この大切な時間を
私達の為だけに
...
私の名前は夏子
職業は画家
最近ちょっぴり名前が知れてきた
マスコミでも美人画家として報じられた
いくつかの賞もいただいたし
絵も良く売れていた
良い事尽くめで調子に乗り過ぎたのかな
うぬぼれた嫌な人間になっていたの
ある日突然絵が描けなくなってしまった
原因はわからない
相談をしたくても...