ちょっぴり寒い3月の日曜日
公園は少しずつ緑を広げている
あの時あなたが押してくれたブランコは
今は止まったまま寂しそう
あの時の笑い声は
何処へ消えて行ってしまったの
ねぇ
あの時と同じ空だよ
ねぇ
あの時と同じ風だよ
私はブランコに座り
大きく深呼吸をした
こんなにいっぱい
光は満ち...
ちょっぴり寒い3月の日曜日
公園は少しずつ緑を広げている
あの時あなたが押してくれたブランコは
今は止まったまま寂しそう
あの時の笑い声は
何処へ消えて行ってしまったの
ねぇ
あの時と同じ空だよ
ねぇ
あの時と同じ風だよ
私はブランコに座り
大きく深呼吸をした
こんなにいっぱい
光は満ち...
花を見つめる君を見て
春が振り向きざまに微笑んだ
一輪の健気な花のような君を見て
春がもう一度微笑んだ
私はここに居ますよ
春はそう言って温かな風を送った
花が静かに揺れた時だ
清らかな香りが君を優しく包んだのは
とある方のコメント欄に書いたのを
修正書き直したものです
春って姿は見え...
花を下さい
私に
一本の
小さな花を
心の中にしまっておくから
小さな花束が出来るまで
花を下さい
私に
あなたのその手で摘んだ
小さな花を
心の中にしまっておくから
香りが一杯に満ちるまで
花を下さい
私に
ずっとずっと下さい
その小さな花を
あなたの心が
私の心に満ち溢れるまで
...
メサイヤの夜
街はクリスマスのイルミネーション
今日はちょっぴり寒いけど
繋いだ手が暖かい
雪が降ってきた
メサイヤの夜
舗道が寒そうに雪を受け止める
微笑む君の息が白く抜けていく
少し歩くのが早いと
袖を引っ張る君
立ち止まり
空を見上げる
雪が舞っている
空からゆっくりと落ちてくる
...
思い出
今、風が運んでくれた
あの頃の香りがする
あの頃の音が聞こえる
思い出
今、雨の音に甦る
あの頃のあなたの声がする
あの頃のあなたの吐息が聞こえる
時の流れはとてもゆっくりと
なんでそんなにも大きく重いものなのだろうか
記憶の痕跡は埋もれて動こうともしない
時は流れていくはずなのに...