ささやきが聴こえる
遠い世界から
それは夢の中
いいえそれは現実に
目を閉じた
再び暗い世界が始まる
雨の音が聞こえる
寂しげに
こんなに激しく
降り続いているのに
心の共鳴は
泣いているかのよう
そっと話しかけてくる
あなたは誰
息を潜め
ガラス窓の遠くを見る
流れ落ちる
幾つ...
ささやきが聴こえる
遠い世界から
それは夢の中
いいえそれは現実に
目を閉じた
再び暗い世界が始まる
雨の音が聞こえる
寂しげに
こんなに激しく
降り続いているのに
心の共鳴は
泣いているかのよう
そっと話しかけてくる
あなたは誰
息を潜め
ガラス窓の遠くを見る
流れ落ちる
幾つ...
心が欠けてしまった
奪って行ったのは誰
残された心で動いているけれど
愛が抜けてしまったみたい
潮が引いてしまった砂浜の
微かな湿り気が心地よいように
愛が引いてしまった心にも
多少の湿り気が残っている気がする
それが記憶の底にあるから
あたたの残像は消える事が無いのね
ねぇ、あの時の風が...
車窓から何気なく外を見ていた
すると少し離れた所に
白、いや銀色に光る花が視野に入った
通り過ぎる花を目で追った
それは花では無かった
枝が大きくうなだれる様に折れ
深くおじぎをしている
その葉の裏側が白銀色に光を反射している
その木の緑の葉の中に折れた枝の葉裏が
銀色に浮いて見えているの...
遠い日の思い出
今その一つ一つが甦る
君の笑った顔とか
怒った顔とか
笑った声とか
怒った声とか
化粧の香りとか
香水の香りとか
服の色目とか
髪の形とか
それは
遠い日の思い出
それは美しくぼやけ
なのに強く印象的だ
花びらが風に舞い散るように
一つ一つが落ちて来て欲しい
その一つ...
野に咲く花の様に
草に寝転ぶ君に
白い花を手向けよう
そっと
緑なす草原に
差す日は柔らかく
木漏れ日が
かすかに揺れている
そんな優しく吹く風に
愛の言葉を託しつつ
僕は君の名を呼ぶ
そして息を止める
瞬間振り向いた君の微笑みが
僕の心に反射したから
それは強い衝撃で
激しいときめき...