会えるかも知れないね
風が誘ってくれたこの街で
優しい光と
澄んだ青空がきれい
駅の前の赤いポスト
初めての待ち合わせ場所
別れて半年が経ったけど
もう一度会いたいんだ
だからこの手紙を書いた
そしてあのポストへ入れたんだ
待ち合わせは赤いポスト
6月12日日曜日の10時
来てくれるかな...
会えるかも知れないね
風が誘ってくれたこの街で
優しい光と
澄んだ青空がきれい
駅の前の赤いポスト
初めての待ち合わせ場所
別れて半年が経ったけど
もう一度会いたいんだ
だからこの手紙を書いた
そしてあのポストへ入れたんだ
待ち合わせは赤いポスト
6月12日日曜日の10時
来てくれるかな...
小さな命
それはドジョウ君
今、大きな木の下で
眠っている
はたして君は幸せだったのであろうか
長く小さな水槽の中で暮らしていた
仲間は相棒のもう一匹のドジョウ君
今は一人で可哀そう
春の少しだけひんやりとしている
今日の朝
小さな穴を
小さなシャベルで君の為に開ける
気に入ってくれるか...
紅い花が咲いている
雨に濡れている
光っている
冷たく
紅い花が咲いている
雨が降っている
音もなく
優しく
紅い花が咲いている
遠い記憶が甦る
哀しく
切なく
紅い花が咲いている
こんな近くに
香りがする
あなたの
紅い花が咲いている
雨は降り続く
心の中にも
それは激しく
紅...
赤い光が
高層ビルの上に点滅している
無言で
それは心臓の鼓動の様に
私は人混みを切り裂くように進む
仮面の行列の中を
くり返しくり返し
すれ違う人に視線を合わせる
また一人そしてまた一人
何百何千人と
今ここに
あなたはいない
私の左と右の空間は
寂しげに開いたままだ
雨が降っている...
白い月の光が
あなたの影を映しだす
つめたく
冷ややかに
影が黒いのは
私の想いが届いていないから
今この瞬間
影は止まったまま動かない
手でそっと触れようか
暖かさを感じてくれるだろうか
白い月の光が
あなたの影を映しだす
やさしく
かなしく
さらに頬に触れた風が
落ちて影に触れた
...