京都の夜
鴨川の土手の上
川面をみつめ
・・・
打ち上げ花火
ヒュルヒュルと天に舞い
落ちてくるは落下傘
ついでに見える空飛ぶ円盤
四条通を歩く
人、人、人、
絣の着物が美しい
提灯が明るく鉾を照らし出す
新町通りに入る
たくさんの夜店の灯り
芋を洗うような人
人、人、人
売り声に
...
京都の夜
鴨川の土手の上
川面をみつめ
・・・
打ち上げ花火
ヒュルヒュルと天に舞い
落ちてくるは落下傘
ついでに見える空飛ぶ円盤
四条通を歩く
人、人、人、
絣の着物が美しい
提灯が明るく鉾を照らし出す
新町通りに入る
たくさんの夜店の灯り
芋を洗うような人
人、人、人
売り声に
...
風が吹いている
ブランコが揺れている
花が咲いている
白い花が
風が泣いている
ブランコが揺れている
遠い異国の
小さな公園に
少女が一人
ブランコに座った
風がブランコを揺らした
泣きながら揺らした
高く
そして高く
ブランコは揺れた
青い空の中へと
白い花が振り向いた
ブランコを...
遠く離れて
あなたの事を見ていたい
間近で見る
あなたの声
あなたの笑顔
あなたの香り
それはそれで
手に取って抱きしめたいけど
ねぇ
知ってる
車窓から
流れていく景色
近くは
瞬間に流れていくけど
遠くは
ゆっくりと動いている
深呼吸をゆっくりとするように
あなたを見ていたいの
...
爽やかな風に
負けない強い日差し
それは
予期していた夏の始まり
ポトンと落ちてきた愛を拾った
それは白くて丸くて冷たくて
手に取って見ていると
君がやって来た
白くて丸い物をみて
君は笑った
僕も笑って
乗っている手のひらを二人で見ていた
君は指でそっと触った
白くて丸いものはピックと...
砂漠に置き去りにされた
小羊は言った
今日も熱く焼けた
砂を飲むしかない
天使は彼を
見逃してしまった
愛はそこに見当たらなかった
心はだからしぼんでしまった
そして灼熱の下
しだいに干からびて行った
彼は夢を見ていた
そこは川のほとりだった
つま先から
そっと入った
角砂糖が融け崩れ...