とおの物語 その2 座敷わらし
- カテゴリ: 小説/詩
- 2016/10/01 22:37:34
ここはとある田舎の村
村はずれに流れる川のほとり
小さな橋が架かっています
「ここを渡るととなり村だね」
小さな女の子が二人で話をしています
通りかかった村人が言いました
「お嬢ちゃんたち何処へ行くの、もうすぐ日が暮れるよ」
「わたしは隣村の長者様のところへ」
「わたしは山を越えてお殿様の所...
ここはとある田舎の村
村はずれに流れる川のほとり
小さな橋が架かっています
「ここを渡るととなり村だね」
小さな女の子が二人で話をしています
通りかかった村人が言いました
「お嬢ちゃんたち何処へ行くの、もうすぐ日が暮れるよ」
「わたしは隣村の長者様のところへ」
「わたしは山を越えてお殿様の所...
「トリック・オア・トリート」
お菓子をたくさんもらったよ
5歳のジャムは大喜び
数えて見ると8つのお菓子が・・・
そうだ
まだ丘の上のおばあさんの家に行ってないわ
もしかすると2もらえて10個になるかも
日が暮れるけど行って見よう
ジャムはお菓子のいっぱい入った
袋を片手に小走りに丘のほうへ...
三日月が夕空に
白く浮かんでいる
一つの景色の中に
遠く離れたままに
それでも月はあなたの存在よりは近く
西の空低く無言で輝いている
今、夕暮れに二羽の夏鳥が
視野をゆっくりと横切って行く
私にさようならも言わずに
何処へ行こうとしているのか
全ては茜色の地平の底へと沈んで行く
あなたの幻...
ミルク
ホットなやつを作ってやるよ
心が落ち着くって
誰かが言ってた
猫の名前じゃないよ
白いやつ
あっ
白いニャンコもいるか
ミルクはミルクだよ
さっきコンビニで買った牛乳
そんなにうなだれてたって始まらないよ
栄養付けて頑張らないと
あたしのハートだよ
暖かいんだから
たまにはいい...
空の中を歩く
青空の中を
過去と未来の間の
今の頂上を目指して
私の置いた雲の道標
気が付くとそこに無い
風が動かしてしまったから
迷走ですって
迷子なんかにはならないよ
もともと風は友達だから
そんな悪さをするわけがない
おわかりかな
そう下に行けば地上で
そう上に行けば天上さ
天空...