あなたが食べてしまった秋の風が
冬の訪れを近くに告げていた
だから空っぽに葉を落とした枝のように
私の心も今いっしょに消えて行った
針葉樹の濃い緑が
力強く影を落としている
そんな枯れた落ち葉の片隅で
消えたはずの心の残骸が虫喰っている
そこからあなたの微笑みと笑い声が
痛そうに聞こえてくる...
あなたが食べてしまった秋の風が
冬の訪れを近くに告げていた
だから空っぽに葉を落とした枝のように
私の心も今いっしょに消えて行った
針葉樹の濃い緑が
力強く影を落としている
そんな枯れた落ち葉の片隅で
消えたはずの心の残骸が虫喰っている
そこからあなたの微笑みと笑い声が
痛そうに聞こえてくる...
「猟師のおじいさん止めて
かわいそうだよ」
テラは叫んで
おじいさんの手にしがみついた
足元にはとどめを刺されるはずの
右目を失った黒いカラスが横たわっていた
「この子に免じて今回は許してあげよう」
おじいさんはテラを見つめてそう言った
そして後ろを振り向いた瞬間
消えてしまった
驚くテラ...
ヤバイ、本当に太陽が消えた
東京は夜だから解らないけど
地球の裏側では大騒ぎとなっている
いったいどうなってしまったのだろう
実はお日様はハロウィンに参加中なんです
「いやいやあの日本の騒ぎ方っていいじゃん」
これはお忍びで参加するしかない
お日様はTVを見ながらそう思いました
しかしどうや...
白い月の光の中
心を染めて下さい
わたしの心を
あなたと同じ白色に
それは少し冷たく
澄んだままに
月の光で染めて下さい
わたしの心を染めて下さい
星のかすかな揺らぎな中で
風のかすかなささやきの中で
あなたと交じりあう
そんな瞬間をわたしに下さい
月の光で
何かを染められないかなっ...
むかしむかしある村に大金持ちがいました
倉の中には千両箱が3つもあるとのうわさがありました
さて
その家には二つの言い伝えがありました
一つは
裏庭に宝物を埋めてあるというもの
もう一つは
困ったとき以外掘り起こしてはいけないというものだ
埋めた場所を書いた地図は
仏壇の引き出しの桐の箱に入...