青い空はさらに高く
どこまでも澄みきり
風は涼しげに
その日差しを横切る
朽ち果てた向日葵が夏の終わりを告げ
隣では名も知らぬ草の蕾が膨らんでいる
それは秋の始まり
新たな景色が生まれている
私は大きく息を吸い込む
この秋を胸中に納めんと
私は大きく息を吐き出す
この新たなる世界の中へと
...
青い空はさらに高く
どこまでも澄みきり
風は涼しげに
その日差しを横切る
朽ち果てた向日葵が夏の終わりを告げ
隣では名も知らぬ草の蕾が膨らんでいる
それは秋の始まり
新たな景色が生まれている
私は大きく息を吸い込む
この秋を胸中に納めんと
私は大きく息を吐き出す
この新たなる世界の中へと
...
白い夏の光が
こんなにも冷ややかだったなんて
振り向くと今日の日差しが
横向きにうつむいている
口にそっと含んだオレンジシャーベットが融け
夏の香りが胸に沁みこんでくる時
伝わらない思いが
一つある
それはわだかまりと言うにはあまりに小さく
心の奥深くに沈んでいる
シャーベットを掬い取る
...
いつもより涼しい風が吹いている
夏の終わり
まだ日だまりに影を濃く映し出す陽の光に
さようならを言う
そして思い出が一つ
陽炎の中に揺らぎながら消えていった
風が私の肩を抱いてくれた
やさしく
そんなにも
やさしく
景色が滲んでいる
遠くの街並みが崩れていく時
歩き始めたわたしに
また...
光を君にあげる
両手を出してごらん
そう言って彼は私の手のひらに
小さな白く光る透明な欠片をのせた
それは暖かく
見ている前でふっと消えた
瞬間心が呼吸をした
これって・・・
私の心を閉ざしていた
目に見えない凍てついた感情が消えた
心の中へと入りこんだ
小さな光の花束はやがて消え去った
...
月の光の中で
私は影になった
暗い空間を
わけもなく泳ぎ
あなたの元へとたどり着いた
今
灯りを消さないで
あなたの影の一部となったから
心が同化する
黒く刻まれていく時の中で
そのコーヒーを飲んだ後に
灯りを消すのね
時を食べながら
もう少しだけ一緒に過ごせるかな
私は影
夜の影
...
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