風が吹いた
あなたの香りがした
花が揺れている
小首を傾げて
花びらにそっと触れる
優しさがそこに広がる
哀しかった心が少し笑った
小さなささやきが聞こえる
花が歌っている
私の為に
風がまた吹いた
それは優しく
心が
すっと凪いだ
今
一人思いたたずむ
ここはあなたの
滲む墓標の前...
風が吹いた
あなたの香りがした
花が揺れている
小首を傾げて
花びらにそっと触れる
優しさがそこに広がる
哀しかった心が少し笑った
小さなささやきが聞こえる
花が歌っている
私の為に
風がまた吹いた
それは優しく
心が
すっと凪いだ
今
一人思いたたずむ
ここはあなたの
滲む墓標の前...
愛の欠片がポタリと落ちた
それは金属の音を立てて砕け散った
その時に光を放った
擦ったマッチの閃光のような
私は愛の色を始めて見た
奇麗な瑠璃色だ
それはいつか夢に現れた色だ
私の手のひらから零れ落ちた色だ
それは白い雪の中へと吸い込まれ
消えていった
わずかに瑠璃色に染まった雪の淵に
涙...
今週のランキング
コーヒーの木で100位
100位かぁ~・・・なんてと思ったけど
これもなかなか出ないかも^^
今日から3月
春の兆しはお庭で見ることが出来ます
赤い膨らみの中からのぞく淡い緑の若葉
新しい命の躍動を感じます
黒い地面からポッコリと顔をだす
小指の先っぽ位の黄緑の芽
その...
白い雪が
舞い降りてくる
音もなく
いくつも
それはそれは
いくつもいくつも
手のひらに優しくとまり
にじむように溶けていく
わたしは探している
溶けない雪の結晶を
それは小さな愛の結晶
それは小さな真実の結晶
頑なに凍り
愛を真実を凍結させている
その愛をその真実を
確かめるためには...
冬の寒さが遮断された電車の中
私の隣に赤ちゃんを抱いた女性が座った
かわいい・・・
小さな眼差しが私を見て微笑んだ
窓からの透き通った冬の日差しが
赤ちゃんの顔に照りつけている
母親が気付きブラインドを下ろそうと
身体を捻った
赤ちゃんの顔が揺れた
瞳の中の青い景色が大空に飛んだ
いや飛ん...