以前書いた物語 いんこな日々-第11章-(前編)
- カテゴリ: 小説/詩
- 2009/11/15 00:14:26
11章 恋の始まり(前編)いつもの通り 夜 飼い主が帰ってくる時間、ドアの向こうでガチャガチャ鍵を開けるまでは いつもの手順だったが
「どうぞ 入って」
という声。どうやら 飼い主一人でない模様。灯りが点いて 私らいんこが まぶしそうに頭を上げると人間の若い男が目の前に出現しておった。飼い主に彼氏が...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
11章 恋の始まり(前編)いつもの通り 夜 飼い主が帰ってくる時間、ドアの向こうでガチャガチャ鍵を開けるまでは いつもの手順だったが
「どうぞ 入って」
という声。どうやら 飼い主一人でない模様。灯りが点いて 私らいんこが まぶしそうに頭を上げると人間の若い男が目の前に出現しておった。飼い主に彼氏が...
第10章 恋の架け橋(後編)
というわけで 私はちゅう坊に餌を腹一杯食べされた後、かごから連れ出した。
こんな状況で外に出たのが珍しかったのか ちゅう坊はまわりをぐるりと見まわすと ブワブワ羽を膨らませた。まずい、飛ばれてしまったら 飛べない私がとっ捕まえることが出来なくなってしまう。ので。間髪い...
第10章 恋の架け橋(前編)
「…心…」
ポツリとグリ子が言った。
「はぁ?心?」
聞き返すと グリ子がうらみがましく身をよじった。
「あんた ちゅう坊と随分 仲良いじゃないの?」
唐突になんで ちゅう坊なんか出てくるわけ?と思ったが、私が口をはさむ隙はなかった。
「私...
8章 夜中の頬ずり(後編)
飼い主は 私に頬ずりしながらしゃべっていたから 私がうなだれているのに気がついて
「いっしょに悲しんでくれるなんて 優しいね」
と勘違いされたので ますます身が縮む思いにかられて
「きゅ~~」
と身をよじったのが それがまた彼女の心にぐっときたようで。
「りょうちゃんが...
8章 夜中の頬ずり(前編)ある日。いつまでたっても部屋の電気が点かなかった。他のいんこにとっては まっくらな部屋ん中では寝るしかない、って感じで グーグー眠っておる気配だが 私は元人間であるから 飼い主のことが だんだん心配になってきた。
隣のいんこ達のように脳天気に寝てられない こういう時って 根...