僕の心の中に生まれる
愛や喜びや憎しみや悲しみは
皆
平等な物なのかも知れない
愛が一つ消えた
憎しみが一つ生まれた
喜びが一つ消えた
悲しみが一つ生まれた
光は過ぎ去り
暗闇が落ちてきた
火を灯した
心の海の中に
愛や喜びが
浮かんでは沈んでいた
輝きは失せ
濁っていた
私は二...
僕の心の中に生まれる
愛や喜びや憎しみや悲しみは
皆
平等な物なのかも知れない
愛が一つ消えた
憎しみが一つ生まれた
喜びが一つ消えた
悲しみが一つ生まれた
光は過ぎ去り
暗闇が落ちてきた
火を灯した
心の海の中に
愛や喜びが
浮かんでは沈んでいた
輝きは失せ
濁っていた
私は二...
春の流れの中に
身をゆだねる
草や木々の
呼吸が聞こえる
私は
生きている
そっと
明日に向かって
雨上がりの
濃い緑が光っている
鳥たちの
さえずりのハーモニー
柔らかな日差しの中
私も生きている
少しばかり温まった墓標に
私は手を触れ口づけをする
春は生きている
春は生きているん...
その子はキリン模様のパンツをはいていた
そしてホームで元気よくはしゃいでいた
電車のドアが開くと
お父さんに抱かれて車内へと入って行った
茶色のキリン模様の両足がバタバタとゆれる
そのうちお父さんより背が高くなるのかな
なにせキリンだからね
そう思うと可笑しくなった
行先はきっと七つ先の駅に...
こんな春の雨の日に
薄紫の花が咲いた
私の心の中に
それは泣いているような
花びらの結晶
固く閉ざされ
声は聞こえてこない
例えようもない
悲しさがこみあげてくる
こんなに美しく
こんなに可憐なのに
私はそっと手のひらで
花びらを包んだ
そして胸に抱いた
独りぼっちで
寂しく咲いてい...
蒼く澄んだ光が
芽吹くあなたを照らしている
さっきまでとは違った
眼差しが私を捉えると
その瞳には私と
遠く白い月が写っている
火照る体をいたわる様に
春風が優しく頬に触れる時
昨日までとは違った二人が
無言で影となり佇んでいる
3月9日(金)の日記
気温が少し下がったって春だよね
...