遠くへ
それは遠くへと逝ってしまった
冬の砂浜に居た
風は強く切るように冷たく吹き
潮の香りは懐かしい
想い出を脳裏へと運んできた
砂を右手でにぎった
無数の砂が零れ落ちる
いくつもの想いが
消えていくかのように
左手で涙をぬぐった
それは絶え間なく流れ落ちてきた
いくつもいくつも
白い...
遠くへ
それは遠くへと逝ってしまった
冬の砂浜に居た
風は強く切るように冷たく吹き
潮の香りは懐かしい
想い出を脳裏へと運んできた
砂を右手でにぎった
無数の砂が零れ落ちる
いくつもの想いが
消えていくかのように
左手で涙をぬぐった
それは絶え間なく流れ落ちてきた
いくつもいくつも
白い...
夜の暗さが
こんなに透きとおっている
キャンドルの光が揺れている
時の神が時間を止めてくれたら
あなたの横顔を
永遠に手に入れる事が出来るかもしれない
息を止めてみた
光の波が少しだけ穏やかになった気がする
振り向くあなたの顔から
光の波紋が静かに広がる
わたしは手を伸ばし
そっと触れてみ...
白と黒
私が黒であなたは黒
天使と悪魔
私が天使であなたが悪魔
さっき天使の私を
悪魔のあなたが泣かせたの
でも
たまたまそうなっただけ
昨日は悪魔の私が
天使のあなたを困らせた
人って
みんな天使でもあり悪魔でもあるのね
あなたが見ている私は本物の私ではない
あなたの心の中での私
本...
月が浮かんでいる
二月の漆黒の空の中に
北風が吹いている
頬を切るように痛く強く
どこまでも冷たく
透明な空間が広がる
そして星の瞬きの中に
あなたは居る
美しくもあり
手も届かない所に
私が見えますか
そんなに離れたところから
息を吹きかけても
星の光は揺らぐことすらない
私の温かさ...
雪の降る日に
弾ける愛のトゥインクル
寒くなんかない
あなたと一緒だから
しんとした静けさ
息が白く染まっていく
ねぇ踊ろうよ
雪に足跡のリズムを描くのよ
私は左足から
あなたは右足から
雪が舞っているわ
白い雪が
私たちの周りだけに
ねぇ踊ろうよ一緒に
寒くなんかないわ
私たちが雪の...