Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

しゃぼんだま

そういえばシャボン玉って
ひさしくやってない。
やりたいなあ。
けど、はずかしいなとか考えてしまう
というのも、
分別とか、そういうものがあってのことなので、
それがさびしい。

青空に、にじいろのはかないたましい
みたいなものが、つかのまわたってゆく。
われたしゅんかん、
きっと、空のいちぶになる...

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百年後にあいましょう

 外をめぐる仕事をしている時。下校時間だったのだろうか。学校帰りらしい少女たち。「よいお年を」「一年後までさようなら」「百年後に会いましょう」。笑いあって別れのあいさつを交わしている。異人の言葉のようで心地よい。別の世界、異国の住人たち。なつかしいようで、大切な。遠いようで、実は近しい。聞きなれない...

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おくのほそ道

むかしは、『おくのほそ道』
よさがわからなかったんだけど、
いいなあ。
ことばが重層的だ。
たたまれ、たたまれ、ひろげると、
世界が、古と、歌と、現在(彼、芭蕉のだ)を、緻密にむすびつけて
そこにあるのが、感じられる。
彼の旅は、決して、生半可な気持ちで行われたものではない。
それは境界をめぐる旅で...

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言葉は現実なんだ、だから拾ってこよう、例えば電波

「言葉は現実なんだ」
「間違った言葉を口にして、呪いをかけてしまってはいけない。
ひとつでも疑念を表明したり、否定的な思いを発したりしてはならない。
(…)たとえ私には何の影響力もなくても、そんなことを許すつもりはなかった」
(ポール・オースター『オラクル・ナイト』)


ほんの少しだ...

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駆け足で秋がきた

9月24日

雨が降ったせいか少し暑さが和らいだ。
バッタが細い小さな葉のように飛ぶ。
遠くで小さな蝉の声、
あるいは地面を弱々しく動く蝉。
凍らせた飲み物の溶け方が遅い。一口飲む。
もう紫式部が色づきはじめている。
今日はサングラスがいらない。
それでも私は夏が好きなのだ。
過ごしやすいことがどこ...

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