つぶやき
愛が一つこぼれた
つぶやき
そして愛がまた一つこぼれた
足元にいくつもいくつも
欠片が溜まっていく
それは
あなたの嘘の数だけ
つぶやき
またそれはこぼれた
欠片を手のひらですくい上げた
一つ一つの輝きは濃淡の涙色
息を吹きかけると
一瞬に融けた
その先に
あなたの笑顔があっ...
つぶやき
愛が一つこぼれた
つぶやき
そして愛がまた一つこぼれた
足元にいくつもいくつも
欠片が溜まっていく
それは
あなたの嘘の数だけ
つぶやき
またそれはこぼれた
欠片を手のひらですくい上げた
一つ一つの輝きは濃淡の涙色
息を吹きかけると
一瞬に融けた
その先に
あなたの笑顔があっ...
ポッとした空間に
和む微笑みが良い
軽やかなBGM
数人の視線も笑っている
ワイングラスの中の深紅の液体にに
自分だけの凝縮された想いが融けた
なんて・・・昨日は高校の時の同窓会
受付を済ませてすぐに隣のクラスに捉まった
20分くらい雑談をしていて気付いた
自分のクラスは一番奥
席を移る...
オルゴールの優しい音色を
雨音が切り裂く
そんな強い雨音も
悲しげに響いているんだ
息もつかずに
想いを強く吐き出す
泣いてなんかいられないから
言葉になんか出来ないから
砕け散った感情が
空から降りそそぐ
私は見た
雨の後姿を
それでも両手を広げて
天をつかもうとしていた
何かがある...
今日の青空が笑った
あなたの笑顔のように
その暖かな日差しの中を
私は歩んでいる
突然ですけど
風をつかめますか
揺れているクレマチスが
光をつかんでいるように
私の心を
瞬間につかんでしまったように
あなたの髪が
軽くそよいでいる
その風を
あなたはつかめますか
暖かな春の日差...
レモンの香りのする
あの人は
白い角砂糖を紅く染めていく
紅茶の中に溶けて
もう
帰ってこない
回すティースプーンに
想い出はめぐりめぐり
過去の面影は崩れ去り
跡形もなく消えて行った
そしてまだ揺れ動く
紅い湖面の中に
レモン色の
酸っぱさが
深紅に染まったスプーンの横で
私に残った...