雨水
最後の悪あがき または帳尻あわせ
そう誰かが言いましたっけ
突風吹き荒れ雪が降る
雨にならずに雪が降る
春一番と吹かす訳にもいかず
草木を起こす訳にもいかぬ
南の地には来ているか 北の空にはまだ来ない
引き上げてくる冬将軍が足掻くこと足掻くこと
最後の悪あがき または帳尻あわせ
そ...
思ったより更新が多いのです。書かないときは書かないのですが。
雨水
最後の悪あがき または帳尻あわせ
そう誰かが言いましたっけ
突風吹き荒れ雪が降る
雨にならずに雪が降る
春一番と吹かす訳にもいかず
草木を起こす訳にもいかぬ
南の地には来ているか 北の空にはまだ来ない
引き上げてくる冬将軍が足掻くこと足掻くこと
最後の悪あがき または帳尻あわせ
そ...
花薫る季節はまだ遠く
雪の花が咲き誇る
それでも、もう春なのです
そう彼は言うのです
吹雪吹き荒れる北の空
温もりある風が南の端に訪れる
ほら、春が訪れた
そう彼は言うでしょう
本格的な春はまだ遠く
彼もまた遠くの場所(地)
花薫る季節になったらば
氷の花が終わるのはまだ遠く
私は故郷で一人...
大寒
厳しい風が寒さを連れて
攫って行くと知っているけど
キンッと澄み切った夜空では
星の歌声 聞こえるの
攫って行かれないように
手袋、マフラーにホッカイロ
コートを羽織って
ココア片手に夜を過ごすよ
小寒
凍えてください 愛しい貴方
流氷に乗って 天使の姿をした悪魔が来る前に
凍ってください 優しい貴方
厳しい冬が来る前に 私の氷で凍りなさい
(春が来れば私は消える だからその時まで凍って(ここに居て)ください)
心から零れ落ちる言の葉を 陳腐にしてしまうのは
素直じゃないせいでしょうか 見ないフリをしていたせいでしょうか
心に響く言の葉に 陳腐なことを言ってしまうのは
言葉を知らないせいでしょうか それとも嫉妬しているのでしょうか
綴る言の葉は雫のように どこかで誰かの心に降るのでしょう
流れる川の如...